ピアノレッスンの価値とは、文化資本が高まることだと思っています。
文化資本とは、家庭学習で得られる趣味や教養、国内外の素養やマナーなど、基本的な学力を超えた、高いレベルの感性や自主性を意味します。
文化資本が高いと多様性を受け入れられるようになり、他人に関しても寛容になれます。
国際化が進んだ社会では大学に限らず、家庭学習によって養われる文化資本に裏付けられた本物の人間力が評価される時代を迎えています。
ピアノのレッスンは、教養を高め素敵な人間性を養う習い事です。
私は、ピアノの他にお習字とそろばんも習っていたのですが、お習字教室とそろばん教室に行く時はお着替えはしませんでしたが、ピアノ教室に行く時はお出かけする時のお洋服に着替えてレッスンに行きました。
中学卒業までレッスンには母も同行しておりましたが、母も普段着ではなくお出かけのお洋服に着替えておりました。
ピアノのレッスンは、他の習い事とはちょっと違っていたように思います。
挨拶の仕方や言葉使い、立ち振る舞い、マナーなどもピアノのレッスンで学んだように思います。
最近は、自宅でピアノを教えている先生の中にも、自宅だからかもしれませんが、ジーンズ姿でレッスンをしているのを目にしたこともありますが、私は大学の恩師から「ジーンズは作業着ですから、ジーンズでレッスンをしてはダメよ。音楽はお掃除とは違いますから。練習の時も、いつも演奏本番と思ってワンピースで練習しなさい。レッスンの時もワンピースでパンプスを履くこと」と言われました。
ピアノを演奏する時って、気持ちも大切なのです。
生徒さんの中には、サンダルばきでパジャマのような部屋着(スエットスーツ)でレッスンにいらっしゃる方もおりますが、ピアノのレッスンの価値である文化資本の観点から考えると如何なものでしょうか?
私は、自宅でレッスンを行っていますが、生徒さんがレッスンにお越しになられる時は、普段着ではなく、お着替えをしてレッスンを行っております。
ピアノのレッスンを通して、教養豊かな品格のある世界で活躍できる素敵な人に育って欲しいと思います。
私自身、日々勉強中です。