理念

ピアノが大好き、面白いと思ってもらい、生涯に渡りピアノを楽しんで続けていけるピアノ大好き・音楽大好き人間を育てること。そして、人間としての心と感性を育み生きる力をつけ、どんな壁をも乗り越えられる自立した人間を育てることです。

世の中に出て一番大切なことは、目標に向かって継続して努力を重ね、目標を達成する力を持っていることです。そうすれば、どんなに環境が変わっても、職種が変わっても、自立して生きていくことができます。“ピアノを通して目標を達成する方法を身につける”これがピアノ教育に対する基本理念です。

ピアノの先生とは、単なるピアノの弾き方を教えるだけではなく、生徒一人ひとりの演奏についても、人間にとっての音楽がどうあるべきなのか、そのあり方に対しても、妥協することなく、日々理想を求め続ける人間でなければならないと思っています。同時に、一人ひとりの生徒に、音楽を通して人として大切なこと(誰もが自分らしく生きていくための表現力や感性、共感力などのコミュニケーション能力の大切さ、そのための礼儀や社会性、等々)を伝え続け、相手を育てていく視点も重要と考えております。ピアノの指導者は、自分が常に「音楽家」でなければならず、常に「教育者」でなければならないと思っています。そのために、自分を律し日々研鑽を続けております。

【障害児・者へのレッスンについて】

先天的、もしくは発達途上の病気や事故が原因で身体的・知的、あるいはその両方に障害を持っている人もけして少なくありません。障害児・者は、個人の特質としての機能障害、そのために生ずる制約としての機能低下、その社会的結果である社会的不利と、三重の障害を持たされているのが現状です。

私はこれまでに、視覚障害(弱視、全盲)、ダウン症、てんかん、骨形成不全症、自閉スペクトラム症、ADHD、LD、知的障害、などの障害児・者にもピアノを教えてきました。楽しみの少ない、そういうひとたちにこそ「音楽」は必要で、音楽によって他者との出会いや縁が生まれたことが、ピアノを弾ける喜びとともに大きな収穫だったと思っています。生徒一人ひとり、能力や個性、性格などは皆違います。「今その子に・その人に何ができるか」を探していくことの連続であり、教えるべき一つひとつのことを伝える方法(教え方)も、一人ひとり異なります。まさに、レッスンはライブでありセッションであり「自閉症にはこれ」というようなひとつの決まった「良い教え方」があるわけではありません。伝える方法(教え方)は、その子その人のその時点での能力に合わせ、指導者が考え工夫し、創っていくべきものです。これは、健常児・者と呼ばれる多くの子どもたち人たちと、実は同じなのです。楽譜の読み方や練習の仕方の具体的な指導、表現の多様性など、どれひとつとっても、健常児・者と何ら変わりはありません。ただ一般的に、健常児・者よりも時間がかかるのは事実です。指導者が、その子その人をみくびらず、一つひとつのことに対して、どれだけ時間をかけることができるかにかかっています。もっともやりにくい人、能力のない人に、きちんと解らせ、楽しませてこそ、プロの指導者と言えると思っています。お月謝をいただく限り、プロでなければならないのです。音楽という偉大な手段を用いて、その人の生活や人生が楽しいもの、幸福なものに繋がるように、障害がある人にもレッスンを行っております。

指導方針

子どもにもわかる明確な目標を設定します。そして、生徒さん自信のやる気を引き出し、継続して努力できるような指導を行い、目標の達成へと導きます。

導入から自力で楽譜を読み自力で弾けるように導きます。

音楽的な演奏ができるように導きます。

その音楽に相応しい音色や音質で演奏できるように導きます。

表現豊かな演奏ができるように音楽性・表現力・技術を育てます。

心を込めた演奏ができるように導きます。