導入期のピアノの教則本が後から後から出版されています。
バステインメソッドも、以前は3歳からと書いてありましたが、現在は4歳からとなっています。
子供の理解力が低下していると言うことなのでしょうか?
日本に最初に入ってきた導入期のピアノ教則本は、ドイツのバイエルピアノ教則本でした。
「赤バイエル・黄バイエル」と言われました。
その後、安川加寿子先生が、フランスのメトードローズを日本で出版されました。
子供のための音楽教室が出版した教則本もでき、主にこの3種類のどれがでレッスンを受けていました。
その後は、バステインメソッド、ペースメソッド、バーナム、などなど色々なものが出版されています。
どの教則本を使っても、ブルグミュラー25番やソナチネアルバムへ進みます。
ピアノの指導目標は、生徒さんが弾きたいと思う曲を自分で楽譜を読み自分で弾けるようにすることです。
導入→初級→中級→上級
如何に効率良くなるべく短期間で上級レベルのテクニックをつけることが出来るかが指導者の腕の見せ所ではないかと思います。
初級レベルでレッスンを辞めてしまったら、ピアノの本当の楽しさをわからずに辞めてしまうことになります。
ピアノに限らず何かを習得する為には、楽しいだけでは身につかないと思います。
優しいだけではなく、時には厳しさもなければ技術を習得するのは難しいと思います。
私は、本当のピアノの楽しさと喜びが味わえる人に育って欲しいと思ってレッスンを行っています。
本当のピアノの楽しさとは喜びとは、出来なかったことが出来るようになった時に味わうことが出来ます。
本当のピアノの楽しさと喜びを味わう為には、努力と忍耐力が必要なのです。
出来ないことを出来るようにするのってすごく大変なことです。
すごく大変なことですが、出来た時の感動は、大変の大きさに比例して大きくなります。
ピアノで一番難しいのは脱力ではないかと思います。
脱力が出来ていないと、ホールで音が響かないのです。
脱力のテクニックは、感覚的なものなので難しいです。
鍵盤ハーモニカを学ばせている幼稚園があるようですが、鍵盤ハーモニカは押せば音が出ますが、ピアノは押しても音が出ませんので、ピアノを上手く弾けるようにさせたいとお考えであれば、鍵盤ハーモニカはどうなか?と思います。
指導経験上ですが、生まれて初めて弾く楽器がグランドピアノであれば、幼児でもピアノを弾く手の形が自然にでき、脱力を教えなくても脱力が出来るのです。
小さい子供ほど順応性が高いので、初めからグランドピアノを与え、グランドピアノしか弾いたことがないと言う環境で育った子供は、細かく指導をしなくてもピアノを弾く手の形と脱力が出来ます。
生まれて初めての鍵盤楽器が鍵盤ハーモニカや電子ピアノ・アップライトピアノだったりすると、押して音を出す癖が中々抜けなくて苦労するようで、直らないままピアノのレッスンが終了してしまう方もおります。
脱力が出来ないと、速い曲が弾けないのです。
私も最初はアップライトピアノでしたから、タッチを直すのにすごく苦労をした経験があります。
小さいお子様に生まれて初めて与える楽器は、河合楽器のおもちゃのピアノが最適と考えます。
私がピアノに興味を持ったきっかけは、お誕生日のプレゼントにおもちゃのピアノをもらったことです。
昔のおもちゃのピアノは、黒鍵は鍵盤が黒くなっているだけで白鍵しか音が出ませんでしたが、歌いながらチュウリップをよく弾いていました。
2歳くらいになったら、お子様におもちゃのピアノを与えてみて興味を持つかどうか様子を見て、おもちゃのピアノをよく弾いているようでしたらレッスンを受けてみるのが一番良い始め方ではないかと思います。
小さい子供は、音が出るものが大好きです。
小さい子供がおもちゃのピアノが楽しいと思うのは、色々な音が出るから面白いのです。
ピアノは楽譜を読むことから始めますので、楽譜を読むための知識があればレッスンを始めることが出来ます。
1〜5までの数字が読めて個数がわかること、平仮名がある程度読めること、この二つが出来ていれば楽譜を読むことが出来ます。
絵音符や色音符で教えているピアノ教室もありますが、結城美帆子ピアノ教室では、40年の指導経験から、シンプルが一番と考え、最初から五線譜で教えております。
定型発達のお子様であれば、3歳位で1から5までの数字が読めて個数が理解でき、平仮名も概ね読めるようになります。
ピアノは、3歳4歳で始めるのがベストです。
3歳4歳でレッスンを始めると生涯消えることが無く知的財産でもある絶対音感を身につけることも可能です。
結城美帆子ピアノでは、随時体験レッスンを承っております。
お気軽にお申し込みください。
8月から体験レッスンは、土日とさせて頂きます。
レッスンは、月曜日〜日曜日です。