ピアノで携わっている児童養護施設の子供たち

ピアノで携わっている児童養護施設の子供たち

児童養護施設は、何らかの事情で親と一緒に暮らせない子供たちが共同生活をしているところです。

以前、ピアノコンサートにご招待をさせて頂いた児童養護施設では、この春2名の卒園生がいらっしゃいましたが、2名とも4月から大学生になりました。

私が障害者施設や児童養護施設の子供たちと関わるようになって30年が経ち、様々な人間関係を見てきました。

関わり始めた頃は、「お腹を痛めて産んだであろう我が子が可愛くないのだろうか?なんて非情な親たちなのだろう!」と同情心で一杯だったので、施設で暮らしている子供たちをかわいそうとか気の毒に思っていたのですが、親から話してあげた方が幸せな子供もいることを知りました。

児童養護施設で暮らしている子供たちも、高校へ進学できますし、大学へも進学できます。

小学生や中学生の中には、親御さんの介護を担わせられていて、まともに学校に通えていない子(ヤングケアラー)もいると聞きますが、子どもの将来の幸せを考えて欲しいと思います。

古い言葉ですが「子供は国の宝です」

みんなで大切な子供を守り育てましょう。

児童養護施設でも職員による虐待が発覚したことがありました。

親も児童養護施設の職員も皆んな人間なのです。

皆んな感情を持っている人間なのです。

感情を如何にコントロールするか?

感情をコントロールするのに大いに役に立つのが音楽です。

音楽は人間の心を健康にしてくれる素敵な友達です。

子育てにイライラした時、施設の子供たちにイライラした時、音楽で心をリセットしましょう。

ピアノは楽しむものであり、心を豊かにしてくれるものです。

ピアノは、楽しいから弾くのです。

ピアノ教師のミッションとは、ピアノに興味を示してくれた人に、全力でピアノの楽しさと喜びを伝え、ピアノが大好きになってもらうように導くことです。

最初は皆んな興味から習い始めるのではないでしょうか?

最初からコンクールで金賞を取りたいなんて思う幼児はいないのではないでしょうか?

幼児は、コンクールの意味すらわからないと思います。

指導力のあるピアノ教師とは、コンクールに生徒さんをたくさん入賞させている先生ではなく、ピアノをどれだけ好きにすることが出来ているかどうか、途中でやめずに細々とでも生涯に渡りピアノを楽しく続けていける人間に育てられるかどうか、ではないでしょうか。

コンクールは、ヘタをすると燃え尽き症候群になってしまい、コンクールが終わると「ピアノを弾きたくない」という気持ちになってしまう人もいるので注意も必要なので、小さいお子さんの場合は、本人にはコンクールとは言わず参加をさせることもあります。

コンクールは、客観的なレベルの把握と成長を目的に参加することをお勧めしております。

音楽で人間の心を育み、お互いに思いやりの心を育て皆んなが幸多き豊かな人生を送ることが出来ますように!