昨日のレッスンでのことです。
指使いが定まらない生徒さんなので、赤ペンで全ての音符に指番号を書かせて弾かせましたが、それでも書いた指番号で弾けない箇所が2箇所ありました。
生徒さんに「楽譜に指番号書いてあるのにどうして違う指で弾いたのかな?」と質問しましたが、
「わかりません」と生徒さん。
私が「楽譜をちゃんと見て弾いたかな?」と質問しましたら、
「見ました」と生徒さん。
生徒さんは、嘘はついていないと思います。
楽譜を見て指番号も見たと思いますが、本来1番の指で弾くところを、なぜ3番の指で弾いてしまったのか?そして、弾き終わった後も、自分のミスに、なぜ気がつくことが出来ないのか?
心理学と脳科学の観点から考えれば、答えは簡単です。
目で見るのと、脳で認知したかの違いではないかと思います。
視力がそれなりにあれば、物を見ることが出来ますが、目で見たものがなんなのかを処理するのは脳の認知能力です。
1番の指と書いてあったのはわかっても、それが何の意味か?どうするのか?の認知が出来なかったから、1番の指で弾くという行動が出来なかったのではないかと思います。
ピアノは、脳で弾く楽器です。
目で音符が見えるだけでは、音符は読めるようになりません。
認知能力が必要なのです。
音符や楽譜を読むことも大切ですが、正しく自分の思ったように指を動かすことができる回路を脳に作ってあげることも大切です。
脳科学に基づく指を動かす訓練と楽譜を読む訓練、この2つでピアノは短期間で上手く弾けるようになります。
脳の成長期にピアノのレッスンを受けさせることで、ピアノが上手く弾けるようになるだけではなく、認知能力も高めることが出来ます。
脳を使ったピアノ奏法を行うことで、大人は認知能力の低下を防ぎ認知症の予防に役立ちます。
脳の視覚野は、並列的な情報処理能力があります。
人間の情報収集の90%は視覚からと言われています。
歌いながら弾くことで、音を脳で覚えやすくなりますので、声を出すことは重要なのです。
二つ以上のことを同時に行うことで、前頭葉が鍛えられます。
ピアノで脳の認知能力を高めませんか?
脳で弾くピアノレッスンに興味が湧きましたら、お気軽に体験レッスンにお申し込みください。