先月つくばカピオホールで行われたステップに参加された自閉スペクトラム症で支援級に通っている中学1年生の生徒さんの意見です。
レッスン室に入りピアノの椅子に座ると、ピアノを弾き始めるのではなく、ステップのことについて話し出しました。
「あんな評価はいらない、馬鹿にされているみたい、ステップはもう参加しない」との内容でした。
自分では全然上手く弾けていると思っていないのに、Sがついたことに相当不満を抱いたようです。
お母様のお話ですと、ステップが終わってからづっと言っているとのことでした。
何かあるといけないと思って、私が事前に本部へ障害者と言うことを伝えたからだと思いますが、「障害があるのに頑張っているね」とのお気持ちでの評価だったのでしょうけど、子供は心が傷ついたようです。
褒めることが、いかに難しいかと言うことではないかと思います。
褒めたつもりが、やる気を無くさせてしまうこともあるのです。
私は、障害とか病気とか他者に話す必要はないと思っています。
ただ、発達障害者については、ホールの規定の中に「精神に異常をきたすものの入館は認めない」みたいな内容の文言があり、発達障害は精神科領域の障害ですし、何かあった場合、そして、裁判とかになった場合、責任が問われる可能性があるからです。
知的遅れが有り、支援が無いとどうにもならない子供以外は、そして、親がさほど子育てに悩んでいない場合は、健康保険証を使って医師の診断を受けたり、行政が行っている相談を受けたりしない方が、子供の幸せのためには良いのではないかと思います。
支援を受けると言うことは、子供に障害というレッテルを貼ることになります。
障害者は、まともな評価を受けることすらできないのです。
それこそ、裁判を受ける権利させ奪われたりもするのが現状です。
私は、発達障害は、個性と考えており、良くも悪くも特性と考えております。
どんな方からのお申し込みでも、レッスンを始める前に、まずはどんな特性をお持ちの方なのか拝見をさせて頂いております。
世の中には、色々な人がおりますから。
子供たちの幸多き豊かな人生を願って!