ピアノを楽しんで頂くためのレッスン

ピアノを楽しんで頂くためのレッスン

ピアノは、本来、楽しむ為にあり、心を豊かにさせてくれるもので、人生を豊かにしてくれるものです。

努力を強いるものではありません。

個人個人の想いで学べば良いことです。

私は、これまで発達障害のお子様にもピアノを教えてきました。

ここ10年間は、発達障害、特に自閉スペクトラム症のお子様の指導に力を注いできました。

自閉スペクトラム症のお子様にピアノが弾けるように教えることは、本当に大変なことでした。

自閉スペクトラム症の生徒さんのレッスンがある日は、レッスンが終わると肉体的にも精神的にもクタクタになり夕食を食べる気力も無くなるほどに疲れてしまって、何も出来ずに寝るだけの状態でした。

大変でしたが、自閉スペクトラム症のお子様でも、一般のお子様と同じにピアノが弾けるように導くことができ、生徒さんの中には、ピティナピアノコンペティションに出場出来たり、ブルグミュラーコンクールで奨励賞を受賞するまでに育ってくれた方もおります。

自閉スペクトラム症のお子様がピアノを弾けるように導くには、一般的なお子様にピアノを教えるような楽しさを伝えるレッスンでは上手く行きませんでしたので、まずは主体を引き出すことから始めなければならず、厳しいレッスンでもありました。

コンクールに出場される方も、目標を達成させたいと思いましたので、努力を強いたり妥協の無いレッスンでした。

自閉スペクトラム症のお子様は、そもそも心が無いので、彼らには感動が無く心からの笑顔も無いのですが、コンクールに出場される生徒さんも笑顔がなくなって行きました。

ピアノを習っていて、笑顔が無くなるというのは、ピアノを教えていてとても悲しいことでした。

もちろん、目標を達成出来た時は、生徒さんも親御さんも満面の笑みを見せてくださいます。

でも、自閉スペクトラム症のお子さんは、目標を達成出来ても満面の笑みにはならないのです。

障害なので仕方がないことなのですが、やはり寂しさを感じます。

体力的にも精神的にも限界を感じましたので、現在は、障害がある方の新規での受付はしておりません。

ピアノは、楽しくレッスンしたいです。

そして、ピアノの楽しさをたくさんの人に伝えたいです。

ピアノは、努力だけで上手く弾けるようになれるような簡単な楽器ではないです。

ピアノは、愛がなければ上手く弾けるようになりません。

ピアノは、心がなければ上手く弾けるようになれません。

音楽を愛する心を育み、自分を愛し、家族を愛し、たくさんの人を愛し、愛を与えられる人になって欲しいと思います。

音楽は、愛です。

ピアノを弾くことが楽しいと思って頂ければ、お家でもピアノを弾かれると思います。

お子様が、ピアノを弾くことが楽しいと思える家庭環境、ピアノが弾きたくなる家庭環境を作って頂けると幸いです。

お子様が、お家でピアノが弾きたくなるようなレッスンをしたいと思います。

その為に、まずはピアノを好きなって頂けるようにレッスンをしたいと思います。

ピアノを弾くことが大好きになれば、コンクールでも良い結果を得られることでしょう。

生徒さんだけではなく、お父様もお母様も家族みんなが楽しめるピアノレッスンをしたいと思います。

音楽でみんなが幸せになりますように!