おはようございます。
結城美帆子ピアノ教室のブログにご訪問頂き誠にありがとうございます。
今日は、ピアノの鍵盤の真ん中の「ド」の教え方について書きます。
ピアノを教え始めて40年、WISCーⅣの検査が出来ない重度の知的障害のお子供にも解るように教えることが出来て、心から音楽を楽しむことが出来てはじめてプロの指導者と考えて日々悪戦苦闘しながら指導をしております。
一般的な子供にピアノを教えるのも大変ですが、 知的障害の子供に教えるのはもっと大変です。
でも、障害者が心豊かに幸せに暮らすことが出来なかったら、そんな社会は戦争が起きてみんなが不幸になる社会です。
障害者が幸福で心豊かな人生を送ることができる社会は、誰もが幸福で心豊かな人生を送ることができる社会です。
なので、私は、障害が有無に関係なくピアノを楽しみたい方に教えております。
これまで、ピティナで著名な指導者の導入機の指導法のセミナーに参加したりして勉強をしてきましたが、幼児や知的障害の子供には通用しないのです。
ピティナピアノコンペティションで特別指導者賞を受賞している指導者のレッスンを受けようと考える人たちは、やはり皆さん理解力があり環境が整っている人たちなのかもしれませんね。
コンペティションに参加する生徒さんは、特別指導賞を何度も受賞されている先生にレッスンをお願いしていたのですが、先生から「障害者をお連れになられたのは結城先生だけよ」と言われたことがありました。
そうなのでしょうね。
私のように、ガチでピアノを習いたい全ての人に教えているピアノの先生っていないのかもしれませんね。
そんな中、以前から北村智恵の著書を読みご指導を賜りたいと思っており先日アドバイスを頂くことができ、さっそく試しております。
北村智恵先生のアドバイスは、どれも今までやったことがない「目からウロコ」の教え方でした。
その中に、真ん中の「ド」の教え方があります。
今までは、ピアノの鍵穴から真ん中「ド」を教えておりましたが、「真ん中」と言うことと「真ん中のド」が一致できない子供もおり、譜面上の真ん中のドと鍵盤の真ん中のドを頭の中で一致させられていないのではと思える生徒さんがおりました。
重度の知的障害の子供だけでなく、学習障害の子供や発達障害の子供も理解できていないように思っていました。
北村智恵先生の教え方は、実際に体感させる教え方のように思います。
それと、今必要としていないことは教えないと言うことです。
最初に「おひげのド」とか教えてしまうと、2点C第3間のドもおひげを書くようになる子もおります。
北村智恵先生は、「おんぷ」としか教えません。
真ん中の「ド」を教える方法は、二つの黒鍵を教えて、左と右から順番に弾いてくるとちょうど真ん中で一緒になるので、そこを真ん中と教えます。
小さい子供は、真ん中の意味がわからないのです。
脳科学者の久保田競先生の奥様のカヨ夫人の著書の中に、ゼロを認識させるとありまして、知的障害の子供に「ゼロ、何もない」ことを教えたのですが、このお子さんは、そもそも数の認識がないようで、ただ私が言った言葉をおうむ返しのように真似をして言っているだけのように思えました。
障害があっても、ピアノが弾けるとピアノを媒介にして色々な人と繋がることが出来るのです。
ダウン症や知的障害を伴う自閉症の子供でも、彼らの表情を見ていると、ステージでみんなに自分の演奏を聴いてもらうことに喜びを感じていることがわかります。
人間は、誰かと繋がることで幸せや喜びを感じることができます。
ピアノで繋がりましょう。
上手下手は関係ないです。
ピアノで人と、繋がりましょう。
その為に、ピアノを習いましょう。
人と繋がり幸福で心豊かな人生を送る為に、ピアノを習いましょう。
結城美帆子ピアノ教室では、老若男女問わず健常者も障害者も問わず「ピアノが弾けるようになりたい」方に楽しく上達できるレッスンを行っております。
随時体験レッスンをお受けしておりますので、お気軽にお申し込みください。
今日も皆様がお健やかに過ごせますように!