WISCの検査は、5歳0ヶ月〜16歳11ヶ月まで受けられます。
IQ(知能指数)・言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度、などが数値化されますので、子供の得意や不得意が把握できます。
発達障害のお子さんの多くが受けます。
一般的なお子さんでお受けになられる方は少ないと思いますが、得意分野がわかればそれを伸ばすことも可能なので、以前は、一般のお子さんにも自費で検査をお勧めしていたこともあったのですが、今はお勧めしません。
数値が高ければ良いですが、低かった場合は、悩むかもしれません。
理由は、IQは生まれながらのものなので、変わらないからです。
もし、WISCの検査を全員の子供が受けたとしたら、そして、それをAIが分析したら、その子の生涯稼ぐ年収や寿命までもはじき出されるとしたら、「知らぬが仏」かもしれません。
ピアノを教え始めて40年が過ぎ、WISCの検査を受けている子供も数多く教えてきたので、検査を受けなくても、子供を観察していると、何が発達していて何が発達していないかわかるようになりました。
ピアノの演奏は、脳の全てを使うのでわかるのかもしれません。
IQが高い生徒さんは、覚えるのが早いです。
当教室において、これまで、進学校と言われる土浦一高や竹園高校に合格した生徒さんは、コンクールにも参加され、長くピアノを続けてくださり、お上手でした。
私が教えて生徒さんにおいてですけど、ピアノのレッスンをはじめるまえのIQが70位で支援級に通われている生徒さんは、ピアノのレッスンを始めて3年位でWISCの再検査を受けて頂いておりますが、全員の生徒さんが平均値の100近くまで向上しておりますので、ピアノを演奏することで、脳の機能が高まるのは事実だと思います。
知的障害の生徒さんが、ピアノを演奏することで脳の機能が高まるわけですから、検査を受けていない一般的な方も、ピアノを演奏することで脳の機能が高まると思います。
ピアノ演奏は、両方の指が違う動きをしますので、これが脳の機能を高めるのに良いのではないかと思います。
WISCの検査ができない重度の知的障害の生徒さんは、片手で弾くことや、ユニゾンで弾くことはできるようになるのですが、両方の指で違う動きをすることが、中々できるようになりません。
譜読みが遅い子は、おそらくですが、ワーキングメモリーに問題があるのかもしれません。
または、視力に問題があるのかもしれません。
一人ひとり特性や個性があり、みんな違いますから、特性や個性を見極め良いところを伸ばす指導を行えば、みんなお上手に弾けるようになります。
ロマンスタイルの曲が得意な子もいれば、バロックスタイルの曲が得意な子もおります。
何が得意かは、実際にやってみなければわかりません。
なので、幼児期からバロック・クラシック・ロマン・近現代の4期が学べるピティナピアノコンペティションに参加して、得意を見つけるのです。
プロを目指す方は、全てを勉強しなければなりませんが、趣味の方は、得意なもの好きなものを伸ばしてあげた方が良いと思います。
最後までお読み頂き有難う御座いました。
明日が良い日でありますように!