ピアノで学ぶ他者への思いやり

ピアノで学ぶ他者への思いやり

皆さま、おはようございます。

今日も清々しい朝を迎えることができました。

感謝です。

ピティナに入会し、コンクールの指導に時間を費やすようになる前は、健常者も障害者も子供も大人もみんな一緒に楽しい発表会を行っておりました。

レッスン室にはグランドピアノが2台並べてあるので、2台4手8手ピアノ二重奏のレッスンも可能となっておりますので、発表会には、健常者と障害者や年齢も異なる生徒さんでピアノ二重奏を行っておりました。

年齢もレベルもまちまちな子供達で曲を仕上げていく過程で、生徒さんたちは他者を思いやる心が芽生えていきました。

4人で行う8手ピアノ二重奏は、ある程度弾けるようになるまで、私はほとんど口を出さず生徒に任せました。

そうすると、自然にリーダー的な生徒が出てきました。

同じ学年の生徒で8手ピアノ二重奏を行った時も、やはりリーダー的な存在の生徒が出てきて、どうしたら上手く合わせることができるのかを、みんなが考えるようになり、責任と他者を思いやる心が育まれました。

連弾や二重奏などアンサンブルは、指導者が相手になるのではなく、生徒同士で行うことで、責任と思いやりの心を育みことができます。

指導者や親が相手だと、合わせてくれるのが当たり前になってしまうので、「楽しい」だけになってしまいます。

とかく障害児者は、やってもらって当たり前の環境が多いと思うので、障害者にも責任と他者への思いやりの心を育んで欲しいと思っています。

障害者だからやってもらうのが当たり前ではないと思うのです。

健常者も障害者もお互いに思いやる心があれば、みんなが笑顔で幸せに生きられる社会になります。

知的障害で特別支援学校に通う小学6年生の生徒さんは、幼稚園でお世話になった70歳を過ぎた元幼稚園の先生にお願いしてピティナピアノステップに連弾で参加した時のこと、私が相手で連弾をする時は自分のペースで弾くのですが、元幼稚園の先生と連弾をする時は、お年もお年なので上手く弾けないと言うこともあったのですが、先生をサポートするかのように先生の方を見ながら、一生懸命に先生を助けようとして演奏しているのが伝わってきたのです。

この生徒さんは、知的障害を伴うカナー型自閉症です。

自閉症は、心が無いと言われているのですが、ちゃんと心が有り育まれておりました。

これがピアノの効果です。

心が無いから犯罪を犯すのです。

心があれば、自分がされて嫌なことは人にもしないはずです。心を育てると言うことがどれだけ大切かと言うことです。

心とは感情と理性の統合した複雑な存在ですが、その心を育てるのにピアノは最高の習い事です。

感性とは外からの刺激に対して心が動かされた時に発生する感情で、人間が人間である為に必要な心の動きを言います。

獣や動物には感性はないので、感性が豊かであると言うことは「人間らしい心を持っている」と言うことです。

「善悪に対する判断即ちモラルの基礎になる心」、美しい自然現象や芸術に出合った時に「ああー、素晴らしいなー」「美しいなー!」と感じることができるのは人間だけが持っている感情です。

即ち感性とは、「道徳・即ちモラル」や「美・即ち芸術」のベースとなる人間としての最も大切な心の動きなのです。

この感性が発達するのが、幼児期後期です。

この時期に感性豊かな生活を送った子は「感性豊かな人間らしい人」になるのです。

現代の社会において、平気で人を殺したり、友達をいじめたりする子供が多くなっているのは、よくご存知の事と思います。

身体の具合の悪い障害者を持つ友達に対して、「気の毒だな」「可哀想だな」と思える子供と、それを理由にその子をいじめる子供のどちらが人間として望ましいか?

これは誰でも理解できることですが、実際には後者も子供が増えているのが現状です。

なぜ、そうした子供が増えてのでしょう?

私は、親と社会の両方に責任があると思います。

心の教育、感情豊かな心を育てることをおろそかにしてきたからではないでしょうか?

ピアノで、お子様の心を育てましょう。

そして、豊かな感性と音楽性を育みましょう。

結城美帆子ピアノ教室では、お子様の感性と音楽性を豊かに育み生きていく力を養うことができる「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本」を使ってわかりやすく楽しく確実に上達できるレッスンを行っております。

お気軽に体験レッスンにお越しください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今日も素敵な一日になりますように!