オーダーメイドのピアノレッスン

オーダーメイドのピアノレッスン

生徒さんの能力は、それぞれなので、同じ教則本を使ってレッスンを行っても、みんなが同じに進むとは限りません。

が、ピアノが上手く弾けるようになる為に、やるべきことにそんなに違いはありません。

私は、これまで、ピティナピアノコンペティションで特別指導者賞を受賞された数名の指導者のレッスンの見学をさせて頂いたり、実際に私の生徒さんのレッスンをお願いしてレッスンを見学させて頂きました。

ピティナピアノコンペティションで全国大会に出場するには、普段からやるべきことをきちんとできていることが絶対条件ではないかと思いました。

ハノンやチェルニーもきちんとやらないと、上には行けません。

何度も特別指導者賞を受賞されているA先生は、バイエルが最後まで終わっていないとA 1級のレッスンは引き受けないし、チェルニー30番とソナチネアルバム1巻の1楽章が終わっていないと、、、、、チェルニー40番が終わっていないと、、、、、とおっしゃっておりました。

一般的な生徒さんは、1回のレッスンでチェルニー30番を全曲練習してくると言うことはないと思いますが、ピアノの演奏を糧にしている人たちの中には、1回のレッスンで全曲練習していく人もおります。

ちなみに、私は、チェルニー30番は1回で5曲〜6曲くらいレッスンを受けていましたので、3ヶ月程度で終わりました。

他者と比べる必要はありませんが、自分が普通と思うのも違うかもしれませんね。

幼児〜シニアの方まで、色々な生徒さんがおり、生徒さんの能力も実に様々ですが、ピアノの指導者の仕事は、どのような生徒さんであれ、ピアノを上手く弾けるように教えることです。

ピアノを教え始めて10年くらいは、上手く弾けるように教えることができない生徒さんもおりましたが、つくば市に教室を開室してからは、それこそ知的障害の生徒さんでもピティナピアノコンペティションC級に参加して予選通過はできませんでしたが、8点以上の点数をいただいており、レッスンをお引き受けした生徒さん全員が着実に弾けるようになっています。

一般のお子様で、ピティナピアノコンペティションに参加して、予選を通過できなかった生徒さんは残念ながらお一人おりますが、お一人の生徒さん以外は全員の生徒さんが予選を通過し地区本選に出場しており、幼児で小学2年生以下のA1級に飛び級で参加して予選を通過し地区本選に出場できた生徒さんもおります。

ただ、全国大会へ進めないのは、私が生徒さんへ練習が大変だろうと妥協してしまい普段ハノンやチェルニーをやらなくてもOKにしていたことと反省しております。

基礎力を高める為にも、ハノンとチェルニーは必要と考えており、生徒の皆さんがおじいさん・おばあさんになられた時、「やっておいて良かった」と必ずなるので、頑張りましょう。

私は、いまだにハノンは弾いています。

高齢者になってから、ハノンを譜読みからするのはしんどいと思うので、やはり子供の時にレッスンをさせて頂きたいと思います。

私は、今この時ではなく、子供たちの50年後60年後の未来を想像してレッスンを行っています。

子供たちの笑顔あふれる未来の姿を想像して。

なぜなら、私自身がピアノをやってきて良かったと思うからです。

仕事を抜きにしても、ピアノをやってきて本当に良かったと思うからです。

世の中には色々な人間がいて、色々な考えの人間がいて、色々な人とのコミュニケーションは大変ですが、ピアノだけを媒介にした人間関係は余計なことを考える必要がないので良い人間関係でいられると思います。

また、ピアノは脳と心の健康に良いと言われていますから、医療費や介護費の抑制にも繋がりとても良いと思います。

お互いにピアノ以外に踏み込まなければですが。

「2台4手8手ピアノ二重奏を楽しむ会」を主宰しておりますが、年齢もまちまちで仕事もまちまちですが、お互いのプライベートの話はしないと言う暗黙のルールがある為か、みんなでピアノを楽しんでおります。

ピアノを習わせてくれた親に心から感謝をしています。

最後までお読み頂き有難うございました。

今日も希望に満ちた素敵な一日になりますように!