お月謝の意味について

お月謝の意味について

月謝というのは、先生への月ごとに渡す謝礼であって、物の代金ではありません。

ワンレッスン制の場合は、一回のレッスンごと渡す謝礼であって、物の代金ではありません。

謝礼の渡し方に、その方の教養とか品格が現れます。

以前は、レッスンに集中したい為、銀行振込でお月謝を振り込んで頂いていたこともありましたが、お子さんたちには親御さんへの感謝(僕の私のピアノのレッスンの為にお月謝を支払ってくれてありがとう)の気持ちを持たせる為に、現金で手渡しで頂くようにしました。

お子さんに対しては、渡し方が間違っている時には教えますが、大人の生徒さんには言えませんけど、恥ずかしくないのかな?という方もいらっしゃいます。

礼儀やマナーというものは、相手への思いやりの気持ちからです。

銀行の袋に古びたお札が入っているものを頭から渡してくる方もいれば、素敵な封筒に新札で渡してくださる方もいらっしゃいます。

同じお月謝ではありますが、頂く私としましては、お月謝の袋や中身、そしてお月謝の渡し方を見ると、その方のピアノレッスンへの想いと申しますか、私のピアノのレッスンに対してどれだけの価値をお持ちになって頂けているのかが想像できます。

私は、ピアノのレッスンを通して、単にピアノが上手く弾けるように教えるだけではなく、相手を思いやる心、豊かな人間性を育み、教養豊かな品格のある人間に育って欲しいと願っています。

ピアノのレッスン料は謝礼なので、水引はかけませんし、当然お祝いの袋を使うこともしません。

「盆暮のご挨拶や発表会やコンクールが終わった後にお渡しする謝礼は、お気持ちで贈るものなので、現金で贈る時はお祝いの袋に新札を入れて、金券で贈る時は水引をかけて贈ります」と、母から教えられました。

若い頃、発表会をホテルで行っていた時があり、演奏が終わった後に、ホテルの方にテーブルマナーを教えていただき、お食事をしながら親子でテーブルマナーのお勉強をしたこともありました。

つくばにお教室を開いてからも、中学生の生徒さんには、オークラがあった時ですが、数名の生徒さんをお誘いして、コース料理をいただきながらテーブルマナーのお勉強をしていたことがあります。

子ども同士で連れていくと、緊張せずに、ホテルの方にテーブルマナーを教えていただきながら楽しく食事ができテーブルマナーも学べました。

大人になると会食する機会もありますから、マナーがわからないよりはわかっていた方が楽しく会食ができると思います。

最後までお読みいただき有難うございました。

今日はお天気が良くないようですが、素敵な一日になりますように!