ピアノ教育から考える子どもの人権とは

ピアノ教育から考える子どもの人権とは

子どもの人権として、ユニセフは以下の四つの原則を定めています。

①生命・生存及び発達に対する権利(命を守られ成長できること)

②子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいこと)

③子どもの意見の尊重(意見を表明して参加できること)

④差別の禁止(差別のないこと)

これらの原則は、子どもは一人では生きていくことができないこと、そして成長過程であること、声を上げるのが難しいこと、その結果差別されやすいことを踏まえていると考えられます。

親が子供を育てようと言う場合に特に重要なのは、子どもの意見を尊重することです。

そして、成長する権利という視点も忘れてはならないと思います。

この成長する権利とは、子どもの伸びようとする芽をそのままに成長させるのであって、無理に引っ張り、気に入らない芽を踏みつけたり無視したりすることではありません。

また、性別や疾病・障害の有無でチャンスを与えないことは、差別とも言えると思います。

子どもの権利について深く考えてみると、子育てとは、子どもといかにして真正面から向かい合うかということだとわかります。

その先に、子どもの真の自立、そして幸福があります。

子どもの可能性は無限大かもしれないけど、無理に引き出し伸ばそうとするものではないような気がします。

子どもがやりたいと思うことをやらせてあげることが大切ではないかと思います。

ピアノの指導者として大切なことは、子どもの興味を大切に育てることではないかと思います。

子どもは、特にHSCの気質のお子さんの場合は、親御さんの心の中を無意識に読み取り、親の期待に応えようとしますから注意が必要です。

今日レッスンにお越しになられた中学生の生徒さんは、学校で嫌なクラスメートがいるらしいので、「先生に相談してみたの?」と聞きましたら、相談したけどなんのアドバイスもなかったとのことでした。

「お母さんに相談してみたら」と言いましたら、「どうせわかんないと思うから」とおっしゃいました。

相談することって大切なんですけどね。

一人で抱えてしまうことが一番良くないと思うのですが、、、、、

子どもたちへ、

パパとママは、私もですが、あなたの味方です。

パパもママも私も、あなたを全力で守ります。

だから、何かあった時は相談してね。

一人で悩まないでね。