楽しいピアノ教室

楽しいピアノ教室

大谷翔平野球選手の報道からピアノレッスンについて考えることがありました。

彼は、自ら目標を持ち目標に向かって目標を達成する為にすごく努力をしている人のように思います。

とても素晴らしいことだと思いますが、彼には、何かが足りないというか、抜けているというか、良い子なんだけれど、なんか違うなーと思うことがありました。

1ヶ月前のドジャース入団後の記者会見で、通訳の水原氏のことを「ビジネスパートナーで友人ではない」と言っていましたが、そうなんだなーと思いました。

自分の目標を達成する・夢を持ち夢を叶える為に努力をすることはとても大事なことです。

私は、子どもたちに目標を達成する力をつけて欲しいと思っていたのですが、何のための目標か?目標を達成することで得られるものは何なのか?を考えさせ言葉にさせることも、ピアノを楽しみピアノを習う価値を考えたら重要ではないかと思いました。

コンクールに参加する目的は、上手くなる為です。

ピアノは、上手くなればなるほどに楽しさと喜び嬉しさが増しますので、コンクールに参加する目的は、ピアノをより楽しむことが目的なのです。

そして、ピアノが上手くなった喜びと嬉しさは、身近な誰かと一緒に分かち合うことで大きな達成感と幸せを得ることが出来るのです。

分かち合ってくれる人がいるから、努力したことに喜びと嬉しさを感じることが出来るのです。

人間は一人では生きられないのです。

コンクールで目標を達成出来るのは、車で送り迎えをしてくれたり、レッスン料を支払ってくれたり、パパやママが応援し支えてくれているから、出来ることなのです。

人間は、たくさんの愛によって生きていけるのです。

スポーツもピアノも上手くなる為には、努力が必要ということは共通していますが、ピアノには「心」というものがあります。

なぜなら、ピアノを演奏するということは、作曲家が伝えたいことを感じとって、ピアノを介して自分の音で表現することだからです。

ピアノは、単に音楽の知識と演奏技術だけを学び努力するだけでは、素敵な音楽を奏でることが出来ません。

素敵な音楽を奏でる為には、心を育み感性を育てなければならないのです。

心と感性を育てることこそが、ピアノレッスンの本当の付加価値ではないかと思います。

美しいものを美しいと思える心、電車の中でご高齢の方や障がいがある方がいらしたら、席を譲ることが出来るお相手を思いやる心、困っている人がいたら手を差し伸べることが出来る勇気と心がある人間に育って欲しいと思います。

自分だけが幸せになるのではなく、みんなを幸せに出来る人に育って欲しいと思います。

結城美帆子ピアノ教室の生徒さんたちは、みんな良い子に育っております。