感性を育てましょう!

感性を育てましょう!

「感性」とは「美しい物、素晴らしい物」に出合った時に「きれいだな!素晴らしいな!」と感じられる感情で、情緒よりも一つ高いレベルの感覚のことを言います。

人間の感情の最下層にあるのが「情動」と呼ばれる感情で、「恐れ」「憎しみ」「喜び」「嫉妬」など、心の動きが直接表情や行動に現れる様な強い本能的な心の動きを言います。

例えば悲しい時には笑い顔は出来ないし、憎い人に出会えばそれが行動や表情に現れます。

その上のレベルが情緒で「自分でコントロール出来る感情」を言います。

情緒が発達するのが幼児前期で、この時期に自分の心をコントロール出来ないと、わがままな性格な子どもとなってしまいます。

感性とは外からの刺激に対して心が動かされた時に発生する更に上のレベルの感情で、人間が人間である為に必要な心の動きを言います。

獣や他の動物には感性はないので、感性が豊かであるということは「人間らしい心を持っている」ということと同然です。

「美醜や善悪に対する判断即ちモラルの基礎になる心」、美しい自然現象や芸術に出合った時に「ああ、素晴らしいなあ!」「美しいなあ!」と感じることが出来るのは人間だけが持っている感情です。

即ち感性とは、「道徳・即ちモラル」や「美・即ち芸術」のベースとなる人間として最も大切な心の動きなのです。

この感性が発達するのが幼児期後期の時代です。

この時期に感性豊かな生活を送った子どもは「感性豊かな人間らしい人」になるのです。

感性豊かな子どもを育てるのにピアノは最高の習い事です。

音楽は人間の魂を揺さぶって、感性の発達を促してくれます。

感性は「教えるもの」ではなく「伝えるもの」なのです。

一例を挙げれば、親子で公園へ遊びに行った時にそこに美しい花が一杯咲いていたとしましょう。

その時に親が「あら!なんと美しいお花でしょう」と感動する姿を見て、子どもは「お花はきれいだなー!」と共感してくれるのです。

まさに親の背を見て子どもは育つのです。

この場合、もし親が「ホラ、ご覧。あそこに咲いている花はきれいだなあ、きれいだと思いなさい!」と命令しても、子どもの感性は育たないのです。

逆に日常何事もお金に概算する様な親に育てられた子どもは、「この花全部で何万円になるんだろう?」と考える寂しい情けない心しか育ちません。

こうした親子の間での感動の経験が子どもの美的感性を育てるのです。

これを「共体験」と呼びます。

ドイツのある学者の説では、「その人が子どもの時に、親や教師や友達等の人間関係の中で、どの様な感動体験をしたかで、感性が決定する」と言っています。

ゴールデンウィークは、親子で共体験をして、感性を豊かに育みましょう。

人間は、遊びの中で体も心も育つのです。

ピアノも小さい子どもにとってはオモチャであって、ピアノのレッスンはplayであって遊びなのです。

こんなことを親御さんに申し上げましたら、「遊びに高い月謝は支払えない」とおっしゃった親御さんがおりましたが、ピアノのレッスンは技術だけを学ぶものではなく、心を豊かにする為に学ぶものであり、人生を豊かに生きていく為に必要で大切なものを学ぶことであると考えております。

「ピアノの楽しさと音楽の美しさを伝えるのがピアノ教師の本当の仕事」であると考えております。

ご縁があってピアノをお教えさせて頂いた生徒さんが、ピアノが弾ける喜びと楽しさを知り、ピアノが大好きになって貰えるように一生懸命にご指導をさせて頂いております。

「ピアノって面白い、楽しい」って思えば、教師や親御さんが「練習しなさい」なんて言わなくても、自分から弾くはずです。

毎回レッスンが終わった後に、レッスンしていない曲を弾き始める小さい生徒さんがおり、嬉しく思っています。

昨日のレッスンでは、「ゆきやこんこ、あられやこんこ、、、、、、」を弾いてくれました。

レッスンの曲をきちんと学んでいるから弾けることなので、とても良いことです。

最後までお読み頂き有難うございました。

結城美帆子ピアノ教室では、体験レッスンを行っております。

子供も大人も初心者歓迎です。

入会は自由ですので、お気軽に体験レッスンにお越しください。