大学生から84歳の大人の生徒さん。
上達している生徒さんもおりますが、上達が感じられない生徒さんもおります。
上達できる人とできない人の違いはなんなのだろうか?
色々考えました。
一番気になっていることは、60歳を過ぎたほとんどの生徒さんが手が震えるのです。
ドーパミンと交感神経が原因かもしれませんね。
子供の生徒さんは、間違ったところを指摘すると、ほとんどの場合は言われた通りに弾けるようにしてくれますが、大人の生徒さんは「家ではできているんですけど」とか「そうですよね」とかおっしゃいます。
大人の生徒さんが上手くいかない原因は、プライドかなーとか思います。
ピアノって簡単に弾けるような楽器ではないのですが、「ピアノくらい弾ける」と思ってレッスンをお始めになられた博士号をお持ちの高齢の生徒さんは、挫折するのが早いです。
プライドが高い方は、難しいかもしれません。
以前の顧問弁護士は東大卒だったのですが、運転免許証を持っていなかったのですが、「教習所の教官に教わるなんて自分には無理と思って、運転免許証を取るのはやめました」と言っていました。
このような方は、運転免許だけでなく、ピアノを習うのも難しいと思います。
高齢の方だけではなく、大学院生の中にも同じような方がおりましたから、教えを受けるスキルがない人は、年齢に関係無く難しいのかなーと思います。
歳を増すごとに難しくなるスキルかもしれませんが、歳を増すごとに必要になるスキルではないかと思います。
歳を増せば自分でできないことが出てくると思いますし、助けを受けなければ生きていけなくなる時が来ます。
介護を受けることが必要になる時、一番傷付くのはプライドではないかと思うのです。