ピアノ教室でのインクルーシブ教育

ピアノ教室でのインクルーシブ教育

40年のピアノ指導の中で、どうしたら全ての生徒さんがピアノが上手く弾けるようになるか?色々考えて実験して行ってきました。

レッスンに通う時間をピアノの練習に充てて貰えば、もっとピアノが上手く弾けるようになるのではないかと考えて、出張レッスンを行ったこともありましたが、私が想像した結果にはなりませんでした。

一般的な生徒さんと障害がある生徒さんを、同じにレッスンをして、同じに発表会も行っておりましたが、障害がある生徒さんが、一般的な生徒さんの足を引っ張るような状況下なるのを感じたので、分けて行うようになりました。

私は、発表会は生徒を成長させる為に行うものと考えております。

自分より上の年齢の、自分より上手な人の演奏を聴くことによって「来年は、あのお姉さん・お兄さんのような素敵な曲・かっこいい曲が弾けるように頑張る」とか思って、目標ができ目標に向かって頑張って練習するようになるのですが、自分よりも上の年齢の人が自分よりもレベルが低かったり下手くそだったりすると、目標を持てないばかりかモチベーションも下がってしまうのです。

社会には、色々な人がいるということを学ぶ為には、インクルーシブ教育は良いと思いますが、個人の能力を最大限に伸ばす教育には難しいのではないかと思いました。

発表会は、お互いの演奏を聴き合うことで、お互いが刺激を受け、切磋琢磨することで、お互いが成長できるものと考えているのですが、、、、、

ピアノの指導法においても、定型発達の子供への指導法で発達障害の子供へ指導を行うと、発達障害の子どもは弾けるようになりませんでしたし、発達障害への子供への指導法で定型発達の子供に指導を行うと心を込めた演奏ができなくなりました。

そもそも発達障害は脳の障害といいますか脳に特性があるので、特性に沿って指導を行わないと音符が読めませんし、弾けるようにはならないように思います。

発達障害でも「負けたくない」という想いがある子供であれば、定型発達の子供たちと切磋琢磨することは可能で、成長できます。

挨拶ができない生徒さんがおりますが、おそらくですが、「挨拶をすると気持ち良い」という経験がないのではないかと思うのです。

朝起きて、パパやママに「おはようございます」と挨拶をしあうと気持ちが良いと思いませんか?

親御さんは、お子さんの朝の挨拶の状態からお子さまの健康チェックもできると思います。

挨拶は、気持ちが良いからするのです。

私は、生徒さんの挨拶で、生徒さんのお家での練習の状態がわかります。

課題ができた生徒さんは、はっきりした挨拶で元気にレッスン室に入ってきますが、上手く練習ができなかった生徒さんは、下を向いて挨拶をしたり、目を見て挨拶をしなかったり、挨拶がない時もあります。

心は、無意識に仕草や行動に現れます。

ピアノの教室でのインクルーシブ教育が可能なのは、連弾やピアノ二重奏などのアンサンブルではないかと思います。

アンサンブルの経験は、責任と思いやりの心が育ちます。

心が育つと、自信が持てるようになります。

ピアノのレッスンで、心を育てませんか?

結城美帆子ピアノ教室の指導理念と指導方針にご賛同頂ける方は、お気軽に体験レッスンにお申し込みください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今日も素敵な一日になりますように!