こんばんは。
本日も結城美帆子ピアノ教室のブログにご訪問頂き誠に有難うございます。
本日のテーマは「ピアノの学習のしつけと母親の役割」についてです。
ピアノの学習は練習から始まります。
ピアノを習うということは、ピアノを練習することにほかならないのですから、このことをピアノを始めるときにしっかり心得ておくことが大切です。
そうでないと習い出したあとで、こんな筈ではなかった、などと練習の苦しさに負けて後悔することにもなりかねません。
ところで、この練習に関する悩みが実際には大変多いものです。
しかもその多くはごく初歩的なこと、つまり練習をやりたがらないとか、いたずら弾きばかりするなどという、いわゆるピアノ学習の家庭でのしつけに関することが大半を占めています。
何かを特別に習うとか、練習をするということは、ある意味では人間の自由を束縛することですから、拘束されることを本能的に嫌う子どもにとって、たいへん迷惑であることはあたりまえです。
ですから、ピアノを習おうとする子どもにはまず練習が努力なしにはできないものであることを、機会をみながらよく教え、納得させておく必要があります。
また、たとえピアノに興味を持ち、好きであっても、それだけのことでは必ずしも長続きするものではありません。
ピアノを習うという、一見ちょっと素敵そうなことをし、しかも一応の成果を上げるためには、練習という努力の裏付けがあってこそ初めて実現することなのです。
母親が本気でピアノを学ばせよう、そのためには母親自身も努力を惜しむまいという気持ちでいる場合には、子どもも同様の真剣な気持ちを抱くようになり、良い結果を招くのです。
これにくらべて、いたずら弾きしかしないなどという場合には、母親が一応きちんとした練習をさせることを望んではいても、どうしてもきちんとさせなければ、というほどのはっきりした気持ちは持っていないためといってもよい場合が多いようです。
また毎日練習ををしないという子どもは、母親が言葉の上ではどうであれ、心の底では練習なんてなにも毎日しなくても、、、、、などと思っている気持ちの反映でないとはいいきれません。
子どもが本能的に相手の心を見抜く鋭い嗅覚を持っていますから。
幼い子どもの場合には、母親がピアノの学習に対してどのような態度を示すかによって進歩の度合いも変わります。
例えば1週間いやでもきちんと毎日練習をさせられてくる子どもと、“弾きたくなければまた明日おやり”などとあっさり放免される子どもとでは、その差は歴然としてきます。
いわゆる子どものしつけに関しては、幼いときは甘く、物心つくようになれば厳しくするというのが我が国の一般的な慣わしのようです。
しかしピアノの場合のしつけはこの逆でなければならないのです。
“ピアノの学習とはかくあるべきである”などと子ども自身が気づいたときにはもはや手遅れなのですから。
習い始めにピアノ学習の良い習慣を身につけてあげましょう。
お子様の幸せのために。
ピアノ学習で培った良い学びの習慣は、学校の勉強や受験勉強でも大いに役に立ちます。