頑張らないピアノレッスン

頑張らないピアノレッスン

ピアノが上手く弾けるようになるには、頑張ることではなく、まずは「ピアノって楽しいな」って思えることです。

ピアノを弾くことが楽しいと思えたら、自分から弾くはずです。

大好きなものを食べたくなるように、ピアノを弾くのが大好きになれば「練習しなさい」なんて言われなくても自分からピアノを弾きます。

ピアノを弾くのが大好きになれば、どんどん上達します。

私は、色々な曲が弾けるようになるのがとっても楽しかったから、そして、それを聴いてもらえるのが嬉しかったから、今まで続けてこられたと思います。

ピアノ教室の発表会で弾いたり、学校の音楽会でもピアノを弾かせてもらえたこともありましたが、嬉しかったです。

私が子供の頃は、今のように子供から参加できるコンクールは有りませんでしたが、茨城県立水戸第三高等学校音楽科が主催の県下児童生徒音楽会というのがあって、これには出させて頂いておりました。

三高の音楽科を受験したい人たちが主な参加者だったと思います。

参加料は一人500円でしたので、三高の先生方は皆さんボランティアだったと思います。

上手に弾きたいと思いましたから、たくさん練習もしました。

今まで一度も親からも先生からも「練習しなさい」とか「頑張って」なんて言われたことがないのです。

私は生徒さんに「頑張って」とか「練習しましょう」と声かけをしてしまうことがありましたので、反省しております。

ただし、お子様の場合は、練習が出来る環境を整えてあげることは必要です。

レッスンで弾けるようになった曲があり、お家でピアノが弾ける環境、誰かにピアノを聴いてもらえる環境が整っていれば、子供はピアノを聴いてもらいたくて弾くはずです。

子供にとって、ピアノはコミュニケーション、自分を表現し、他者を通して自分の存在を確かめるツールでもあると思います。

コンクールに参加する子供たちが頑張って練習をするのは、親や身近な人に自分を認めてもらいたいからでもあると思います。

人間には、承認欲求と言うものがありますから。

最初は、親や指導者に聴いてもらうことで欲求が満たされて、大勢の人に自分の演奏を聴いてもらって自分を認めてもられることに快感を得られると、ピアニストの道を選択するかもしれませんね。

人は、いくつになっても褒められると嬉しいものです。

お父様やお母様がお家でお子様に「〇〇ちゃんのピアノ聴きたいなー」と言って、お子様がピアノを弾いてくれたら「頑張っているね!〇〇ちゃんのピアノでパパは・ママは、元気になれる、有難う」とか、「上手ね、聴かせてくれて有難う。また、聴かせてね」とか言ってみてください。

親御さんは、お子様が自分からピアノを弾く環境を整えてあげるだけで、お子様は自分からピアノを練習するようになります。

聴く時は、隣に座って真剣に聴いてあげてくださいね。

何かをしながら聴くのはよくありません。

最後までお読み頂き有難うございました。

今日も素敵な一日になりますように!