車の運転免許証を習得する為には、実技と学科を学びます。
ピアノも実技だけではなく学科(楽典)を学ぶ必要があるのです。
音符が読めたり、音楽の決まりを知ったり、楽譜を読むことを覚えて、楽譜を見ながら指を動かしピアノを弾くことを学びます。
定型発達のお子さんであれば、2歳くらいになれば五本の線「五線」を数えることができますし、反射的に反応できますが、知的障害のお子さんは、まず数と個数が一致しませんので、音符を読むことは難しいようです。
年少さんからレッスンにお越しになられていて特別支援学校に通われている知的障害の小学六年生の生徒さんは、音符の認識が全くないように思います。
先日のレッスンで、五線譜に「ドレミファソ」って音符で書けるかな?書いてみて、できたら「できました」って言ってね。と申し上げて待っていました。
生徒さんが「できました」と申しましたのでノートを見ましたら、五線譜の真ん中くらいにカタカナで「ドレミファソ」と書いてありました。
音符のカードやドリルを使って読む練習をしていて、カードやドリルでは正しく答えているので、読めるようになっているかのように思われるのですが、全く読めていないのです。
お家では、ピアノを弾く練習だけではなく、譜読みの練習もしましょう。
導入期は、譜読みの練習だけでも良いかもしれません。
コンクールの課題曲にしても、幼児は音符が読めなくても覚えさせる方法で上手に弾かせることも可能ですが、お子さんのピアノの将来を考えるとあまり良いことではないかもしれませんね。
目先の結果にとらわれず、お子さんの将来を考えれば、まずは音符を読めるようにして、楽譜を読めるようにしてから、ピアノのレッスンに入った方がベストです。
今後は、ある程度譜読みが出来るようになってからピアノのレッスンに入ろうと思います。