今日の朝、NHK「あさイチ」の生番組に、角野隼人さんが出演されていました。
高校2年生の時に、「東大に行こうか?芸大に行こうか?悩みました」と仰っていたのですが、角野隼人さんには失敗という概念は無いのでしょうね。
ご両親の教育方針の賜物だと思いました。
一般的に考えれば、「東大を受験しようか?芸大を受験しようか?悩みました」となるかなーと思ったのですが、角野隼人さんは、相当努力をしている人なのでしょうね。
私も、受験する時、落ちると思って受験はしなかったです。
なので、落ちた時のことを考えて、他を受験する人もおりましたが、私は行きたい学校しか受験しませんでしたし、落ちたら落ちた時に考えればよいと思っていました。
小学四年生で、ピティナピアノコンペティションF級で金賞を受賞されています。
F級は、高校3年生以下です。
ショパンのスケルツォを弾いている動画が放送されました。
子供は環境で育つと言われますが、その通りですね。
「凄い」の一言です。
最近の若手のピアニストは、個性が豊かで面白いとは思いますが、ホロビッツやリヒテル・キーシンの演奏を聴いた時のような、背中に鳥肌が立つ感動は残念ながら無いです。
皆さんテクニック的には凄いと思うのですが、おそらくですけど、努力が前面に出てきてしまっているようで、緩和を感じないからかもしれません。
あと何年生きられるかわかりませんが、彼らの10年後20年後の演奏を聴いてみたいです。
努力ではどうにもならないことを悟った時、彼らが人間的な成長を遂げた時、どのような演奏をするのか楽しみです。
私は、ピアノの指導の他に、医療施設や介護施設でもお仕事をしていたので、努力が出来ない人を見てきましたし、生きる為に一生懸命に努力をしても報われることがなくお亡くなりになられた人も見てきました。
努力が出来ることって、幸せなことです。
努力は、希望があるから出来るのです。
角野隼人さんは、3歳でピアノを始められたとのことです。
3歳で始めて、小学4年生でショパンのスケルツォを弾いて、高校生と同じ土俵で、高校生を差し置いて金賞を受賞したのです。
たった7年です。
どれだけ中身の濃い練習をされたことでしょう。
以前、角野美智子先生の門下生で、小学6年生でE級で金賞を受賞された竹山エリナさんに、結城美帆子ピアノ教室の発表会で演奏を聴かせていただいたことがありましたが、素晴らしい演奏でした。
結城美帆子門下生の皆さんも、遠慮せずたくさん練習してくださいね。
生涯のピアノライフを考えると、中学生もしくは高校1年生までにF級まで弾けるようになるといいなーと思います。
その為には、最低でも小学校卒業までにチェルニー30番を終了して、中学2年生までにチェルニー40番は終了させたいと思っています。
ピティナピアノコンペティションの課題曲から考えると、小学6年生以下のC級に出場する為には、チェルニー30番とソナチネアルバムとバッハのインベンションが弾けるレベルになっていることが必要です。
中学2年生以下のD級に出場する為には、チェルニー40番とバッハのシンフォニアが弾けるレベルになっていることが必要です。
時間を無駄にすることなく、計画的にピアノを学びましょう。
先に目標を設定してレッスンを始めませんと、ピアノを楽しむレベルに到達せず終わることになってしまします。
ピティナピアノコンペティションF級に出場出来れば、生涯ピアノを楽しむことができます。