発達障害児へのピアノレッスンの効果について

発達障害児へのピアノレッスンの効果について

行動障害や知的障害を伴わない発達障害障害かもしれない特性があるけど一般の学校の一般のクラスで学んでいるお子さん、知的障害を伴わないけど行動障害があり支援級に通われているお子さん、知的障害があり特別支援学校に通われているお子さん、全てのお子さんの指導経験があります。

以前は、知的障害を伴わない発達障害を軽度発達障害と言っていたこともありますが、現在は、そのような言い方はしなくなりました。

発達障害児者へのピアノのレッスンを始めて30年、専門の医師や発達障害を研究している研究している臨床心理士や医師・精神分析家の研究会にも何度となく足を運び勉強してきました。

結論は、発達障害でもピアノはそれなりに弾けるようになります。

ショパンやリストを弾いている生徒もおります。

レッスンを続けることで、上級レベルの曲がそれなりのレベルで、ピティナピアノステップはSで合格できています。

知的障害の生徒さんは、ピティナピアノステップを受けるとBで合格できています。

健常者と言われる生徒さんはSをもらえますが、発達障害の生徒さんは表現力が乏しいという特徴があるのでSは難しいのかなーと思います。

脳科学者の澤口先生の著書に「発達障害は改善できる」というものがありますが、私の経験からですが、発達障害は改善は出来ないのではないかと思います。

行動障害が強く薬を服用している生徒さんもおりますが、成長と共に発達障害の特性が強くなってきているように思います。

特性として受け入れ生きていかれる方が幸せに生きられるのではないかと思う今日この頃です。

発達障害というより自閉症の人は、グレン・グルド(自閉症のピアニスト)がバッハを得意としていたように、当教室の自閉症の生徒さんもバッハは上手に弾きます。

ショパンは、下手くそです。

おそらく、感覚が理解できにと言いますかわからないのかもしれません。

フェルマータで止まってと教えると、いつまで止まっていれば良いのかわからなくて不安になるようです。

自閉症とか発達障害とか障害があっても、ピアノを続けていればピアノのお仲間ができ、交流を持つことができます。

全日本障害者音楽連盟では、「障害があってもピアノは弾ける」を合い言葉に年に一度ピアノパラリンピック全国大会を開催しております。

一年に一度東京に集まって交流を深めています。

障害がある方達が孤独にならないということはとても大切なことです。