最近は、0歳児からのレッスンとか、はたまた胎教レッスンとか、生徒をいかに早く囲い込むかを目的としか見えないような商業的音楽教室も増えているように思いますが、何事にも適齢期というものがあると思います。
人間の子供の体の発達から考えたら、医学的な観点から考えれば、生まれたばかりに赤ちゃんの手は、何千という軟骨だらけで、成長と共に手根骨ができてくるのです。
手根骨は、5歳くらいでレントゲンに写るようになり、10歳くらいで大人と同じくらいに成長します。
なので、2歳3歳では、そもそも骨が発達途上なので、発達に合わない指導を先走って行うと、支えができない手になってしまったり、マムシ指なんて言われる手になって直すのに苦労したりします。
ピアノの指導者は、多少医学的な知識や生理学・発達心理学などの知識も必要なのではないかと思います。
2歳〜4歳は、ピアノを弾くテクニックを教えるのではなく、五感の発達を促し感性を育む時期です。
最近はコンクールブームで、ピティナピアノコンペティションで全国決勝大会出場を目指す人たちは、幼児でも、平日は5時間から6時間・土日祝は12時間程度の練習をしていたりしますが、子供の健全な成長を考えたら如何なものかと思います。
子供の成長には、睡眠も大切です。
幼児期は、感性が豊かに育つ時期です。
手先だけ育てても感性は育ちません。
脳科学ブーム、コンクールブーム、ピアノの先生は商業主義に上手く乗せられ、子供を潰しているような気がしています。
音楽に触れ、ピアノを弾くことで、脳の発達が促され、脳と心が成長します。
脳科学でピアノが上手く弾けるようになるのであればあるほどピアノの指導者の価値ってなんなのでしょうか?
脳トレピアノというものもブームのようですが、ピアノってリハビリですか?
ピアノを弾くことで心が豊かになり、医学的に考えれば心も脳ですから、心が豊かになることで脳が活性化し認知症の予防にもなるのではないでしょうか?
リトミックを取り入れた音楽療法を行っている発達障害の治療をメインにしたクリニックがありますが、治療の一環としてのリトミックですから、リトミックを指導する先生はピアノの先生であっても、医師の指導のもと行わなければならないという決まりがあります。
音楽を専門としている人が、音楽の指導をするのに、全く別の分野の人の指導のもと行わなければならないって変だと思いませんか?
ちなみに、グループレッスンで、参加費は一人1回3,000円です。
そもそも、私は音楽療法という言葉が嫌いです。
療法なんて言わなくても、音楽は癒しになり生きる力になるものです。
誰かが主導権を握って行うものではない。
音楽は、人間が神様から平等に与えられた賜物です。
音楽のレッスンの主役は、生徒さんなのです。
指導者は、生徒さんが上手く弾けるように寄り添い導き自ら育つお手伝いをさせて頂くだけなのです。
健常者に限らず障害があっても、育つ環境が違っても、子供はみんな芽を持ってこの世に生まれてきます。
芽を育てることができるように、そして大輪の花を咲かせることができるように、心に寄り添い見守り導き育てましょう。
ピアノを習うと言うことは、ピアノを媒介として、子供の生まれ持った芽を育てると言うことです。
ピアノは、脳の発達を促し人間の心・感性を育てるのに最高の習い事です。
当教室では、小さいお子様はリトミックから楽しく脳の発達を促し感性を育てるレッスンを行っております。
初級の教本は、北村智恵先生のピアノメソッド「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本」を使います。
「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本」は、導入期から楽典の知識・演奏の技術と同時に、「音楽の本質(音で何かを表現すること)」を学べる革新的なピアノメソッドです。
はじめから音楽の本質を学ぶことで、子供たちの自発的なイマジネーション・思考力・リスニング・演奏力が鍛えられ、自分の音楽を創る力が育まれます。
結城美帆子の理念や考え方にご賛同頂ける方は、ぜひ体験レッスンにお越しください。
お試しコースもありますので、レッスンの成果も実感して頂けます。