理想のピアノレッスンとは、楽しく確実に上達できるレッスンではないでしょうか。
生徒に媚びたような楽しいだけのレッスンではいけないと思います。
かと言って、上達だけを目的にしたレッスンは、ピアノの楽しさも喜びも得られる前にドロップアウトしてしまうかもしれません。
コンクールは、レベルアップする絶好のチャンスではありますが、結果にこだわりすぎると、自分で自分の音楽を創ることを忘れてしまう場合があるので、注意が必要です。
生徒さんご自身が、主体的に曲と向き合い自ら音楽を創ることを大切にしております。
コンクールは、「先生と同じ音で、先生と同じように弾くのよ」と仰る指導者もいると思いますが、私は、生徒さん自身がどのような音でどのように弾きたいか?どんな素敵な曲に仕上げたいのかを考えて、自分なりの音楽を創って欲しいと思っています。
その為に、現在は、「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本」を使って導入から表現に特化したレッスンを行っております。
最初の曲は、「いばりやマーチ」と「ぴょんぴょんマーチ」で、同じ音でも奏法の違いで色々な表現が出来ることを学ぶのですが、小さい生徒さんでも、レガートとスタッカートの奏法が出来るのです。
ピティナピアノコンペティションの就学前のA2級の課題曲にスタッカート奏法が出てくるのですが、すぐにマスターしました。
子どもの感性はすごいです。
子どもは素直ですから、楽しくなければ続きません。
ピアノは、親から言われたくらいで続けられるような簡単なものではありません。
子どもが心から「ピアノって楽しい、上手くなりたい」と思えなければ、続かないです。
ピアノを始めたばかりの生徒さんには、出来ることを増やしていくように指導しております。
苦手なことは、スルーです。
少しづつ出来ることを増やしていけば、楽しいレッスンで少しづつ確実に上達できます。
導入期のレッスンは、「できない」とか「難しい」と思わせないことが重要と考えております。
子どもが自信が持てるようになるかどうかは、育て方です。
自信が持てるように育てれば、自信が持てるお子さんに育ちます。
子育てにお悩みの親御さんにおすすめの著書をご紹介します。
信州大学医学部子どもの心の発達医学教室教授本田秀夫先生の「にじいろ子育て」をおすすめします。
子どもたちは、
ひとりひとりが個性的です。
親にも個性があります。
ならば、育て方も、
子どもと親の個性に応じて
いろいろなやり方が、
あってよいのではないでしょうか。
子どもが無事に生まれてくるのは85%だそうです。
無事に生まれてきてくれて良かったですね。