皆さま、おはようございます。
今日も素敵な朝を迎えることができました。
感謝です。
今日は、狼に育てられた人間の子供がどうなったかについて書きたいと思います。
結論を先に申し上げますと、17歳で死んでしまいました。
今から120年くらい前にインドの森の中で2人の女の子が「狼の巣穴」で発見されたと言う事件がありました。
この不幸な少女は、社会的な理由からか?経済的な理由か?で母親に森の中に捨てられた子供だったのですが、幸い腹の減っていない雌の狼に拾われて、狼の乳を飲まされて狼の子供として育てられたのです。
可哀想にこの狼は射殺されたそうですが、「狼の巣穴に化け物が居る」との噂に村人が恐る恐る穴を覗いた時に発見され、2人は人間の世界に戻ってきたのです。
姉は、推定8歳くらいで「カマラ」と名付けられ、妹は推定2歳〜3歳くらいで「アマラ」と名付けられました。
医師や看護師、ボランティの宣教師などが、この子供たちを何とかして人間の世界へ戻られてあげようと努力をしたのですが、カマラは、残念なことに、心の育つ大切な時期に狼の母親に育てられたので人間の心がない為、美しい花を見ても何の感動もせず、服を着せると嫌がってすぐに脱ぎ捨ててしまい、血の匂いに敏感で昼は部屋の隅っこに居て夜になると活動的になる、言葉は80語程度しか記憶出来ず他人と話し合うことが出来ないなど、人間の社会に入ることはとても出来なかったのです。
養育している人たちがどんなに親切にしてあげても、有難いと思う心を持たずに17歳で死んでしまいました。
こころが育つ大切な時期を逃してしまったがために、狼の心のままで死んでしまったのです。
人間が人間らしくなるためには、幼児期と児童期の環境がすごく大切なのです。
心即ち感性は、幼児期から児童期にかけての子供時代に「物事に感動する体験を如何に多くさせるか?」によって、育成できることが判明しています。
ドイツのある学者先生は、「その個人の感性は幼児期・児童期に親しい間柄の人間と共に、どのくらい多くの物事に感動した体験があるかないかによって決定する」と言っています。
子供にとってもっとも親しい間柄の人間関係とは、両親、祖父母、兄弟姉妹、教師、友達です。
感性=感じられる能力
感性が豊かな人間は、悪いと思ったらそのことが出来なくなるし、そう言うことをしようとしている自分に嫌悪を感じるはずです。
嘘をつくこともできないはずです。
感性が豊かな人でいっぱいになれば、世の中は良くなるはずです。
私はピアノ教師なので、ピアノで子供たちの感性を豊かに育てたいと思っています。
戦争も無い、いじめも無い、自殺者を生み出さない、みんなが幸せに生きられる社会作りに貢献できる人間を育てたいと思います。
最後までお読みいただき有難うございました。
今日も素敵な一日になりますように!