ピアノはブルグミュラー25番くらいになると面白くなってきますので、導入の教則本は早く終わるようにしてあげたいと思います。
これまでも、メトードローズは3ヶ月で最後まで弾けるようになった生徒さんも数名おり、一般的な能力の方であれば、一年程度でブルグミュラー25番に進んでおりますが、途中でコンクールの課題曲のレッスンが入ると、練習曲のレッスンが止まってしまい、進みが遅くなっておりました。
ピアノを生涯楽しむ為には、基礎力が重要で、基礎力を養う為には、ハノンや練習曲を学ぶ必要があるのです。
チェルニーは、30番、せめて40番までは、趣味であっても、きちんと弾けるようにした方が良いです。
30番、40番、クラマー、きちんと練習曲を学ぶことで、ショパンのエチュードが弾けるようになります。
ピアノは、順を追って学ばないと上手く弾けるようになりません。
本当のピアノの楽しさを味わえるのは、中級レベルからではないかと思います。
自分で表現することができるようになった時ではないかと思います。
ピアノって言ったら「エリーゼの為に」か「アラベスク」ではないかと思います。
どんな人でも、半年〜1年で「エリーゼの為に」もしくは「アラベスク」が弾けるようになるレッスンに変更します。
これまでは、それぞれのペースで上達できるレッスンを行っておりましたが、ブルグミュラー25番に入るまでは、半年〜1年と期限を決めてレッスンを行います。
ブルグミュラー25番からは、お家での練習時間によって進み方が変わります。
半年〜1年としたのは、40年の指導経験から、一般的な方の多くは、半年〜1年でバイエルピアノ教則本やメトードローズ教則本が終了しブルグミュラー25番に入れているからです。
高校生や大学生の初心者のほとんどが、3ヶ月でメトードローズが終了しております。
50歳以上でレッスンを始めた方や、ADHDや自閉症など発達障害のお子さん、ダウン症や知的障害のお子さんは、期限を決めてのレッスンは難しいです。
これも経験からですが、知的遅れが無い発達障害のお子さんは、一般のお子さんより時間はかかりますが、自力で譜読みができ自力で弾けるようになり、ピティナピアノコンペティションに参加できるレベルに育ちます。
ピアノと言う習い事は、大人になってから、それこそ子育てが終わり、自分の時間が持てるようになった時に「子供の時に習わせてもらって良かった」と親に感謝できると思います。
弾きたい曲を自由に表現できるようになるには、子供の時のレッスンが大事なのです。
子供の時に、絶対音感を習得し、基礎をしっかり学んでおくことが、将来ピアノを楽しむ為にとっても重要なことなのです。
25歳くらいまでに暗譜した曲は、大人になっても覚えています。
子供の時に、音楽の本質に沿ったレッスンを受けていれば、子供の時に覚えた曲は大人になっても、子供の時に弾いたのと同じに弾けます。
だから、きちんと弾けるようにしておいた方が良いのです。
新しい曲を弾けるようにするのは大変ですが、子供の時に弾けるようになった曲は少し指ならしをするだけで子供の時と同じように弾けますから、大人になってピアノを弾いて楽しむことができます。
市民音楽会などで演奏するのも良いと思います。
ピアノが弾けることで、ピアノのお仲間ができます。
ピアノで人の輪を繋げましょう!