子供の発達と頭声発声

子供の発達と頭声発声

ピアノを教える時、まずは歌を歌うことから始めます。

おおよそ4歳くらいで、真ん中の「ド」から1オクターブが歌えるようになります。

幼稚園や保育園では、「大きな声で元気に歌いましょう」と言っていると思いますが、とても危険です。

バリトンドクターと言われた耳鼻科のお医者様に、「声帯は、一度壊してしまうと二度と元に戻らない」と言われたことがあります。

声帯にポリープを作ってしまうと、ポリープが無くなっても、元の透明な声には戻らないのです。

なので、声は、大切に使わなければいけません。

地声は、声帯を痛めますので、大きな声を張り上げて歌うのはよくありません。

私の教室では、小さい子供でも、頭声発声で歌わせるようにしております。

頭声発声とは、簡単に言えば、裏声です。

一般の人が、真ん中の「ド」からドレミファソラシドと歌うと、地声から裏声に変わるボイスチェンジがありますが、ベルカント唱法は、ボイスチェンジが無い発声です。

大きな声で歌わせなければ、年少さんでも正しい音程でみんなきれいな頭声発声で歌っております。

怒鳴らないように歌えば、音痴になることもないです。