夢を叶えるピアノ教室

夢を叶えるピアノ教室

私は原則「どんな人も断らない」を理念に、それぞれの夢・想いを叶えるピアノレッスンを行ってきましたので、様々な生徒さんとの出会いと別れがありました。

閉校しましたが、通信簿に1がついても入学できる偏差値の低い高校に通う一年生の生徒さん本人から「4月に〇〇高校に入学する〇〇と言いますが、武蔵野音楽大学に入りたいんですけどレッスンをお願いできますか?」と本人からお電話がありました。

毎年二次募集を行っていた県立の高校で、知り合いの中学の先生に聞きましたら、落ちた生徒の受け皿になっている高校だし、勉強ができない子たちが集まっている高校と言われました。

勉強ができない子は、勉強のやり方がわからないという子が多いので、音大の受験科目全て(実技・聴音・新曲視唱・コーリューブンゲン・楽典・英語・国語)を指導することを条件に、「武蔵野音楽大学に入る」という夢・想いを叶える為のレッスンを引き受けました。

〇〇高校から武蔵野音楽大学に合格した生徒は一人もおりませんでしたし、そもそも大学へ進学する生徒もいないような高校だったので、大学受験の授業内容ではありませんでしたが、進学塾に通うこともなく、私との学びの中で現役で武蔵野音楽大学に合格し夢・想いを叶えることが出来ました。

正直、とっても大変でした。

大変でしたが、とても素直なお子さんだったので、私の指示を受け入れてくれて、言った通りに学んでくれたおかげで、夢を叶えてあげることが出来たのです。

竹園高校や土浦一校など偏差値の高い進学校に通われている生徒さんもおりましたが、「自分はできる、できるはずだ」と思っているせいか、私の言った通りにやろうとしないので、聴音が出来なくて苦戦する方が多かったです。

特に、東京藝術大学の聴音は、同時に書けるようにならないと出来ないので、聴く力が重要になるので、私の聴音の指導方法は、まずは最後の小節を書かせるのですが、それが出来ないのです。

昔は土浦第一女子と言われていたやはり偏差値が低い高校から来ていた生徒さんは、保育士と幼稚園の先生になりたいと言ってお越しになられておりましたが、もちろん大学には現役で合格し試験の時の歌の伴奏を引き受けていたようです。

この子は、「夢は大きく」と言って、卒業後はアメリカへ行きました。

取手松陽高校音楽科に合格させた生徒さんは、高校の授業がわからなくて赤点になり楽典の個人レッスンを受けに来ていましたが、音楽大学を卒業し音楽療法の勉強をされ、音楽療法士として老人ホームで働いている生徒さんもおります。

私の教室には、個性的な子が多かったような気がしますが、みんなそれぞれの夢を叶えております。

これは、私の誇りです。

出来る子は誰が教えても出来ますが、個性的な子は特性を見極めその子に合った指導が出来る指導者でなければ教えることは難しいと思います。

私は出来る子を教えるよりも、個性がある子を教える方が好きです。

出来る子よりは、個性がある子の方が伸び代が大きいように感じるからです。

発達障害かもしれないと言う特性がある子や、すごく繊細なHSCかもしれないと言う子は、秘めた才能があります。

私は、その才能を引き出し伸ばしてあげることにやりがいを感じております。