就学前からピティナピアノコンペティションに参加することで、導入レベルからバロック・クラシック・ロマン・近現代の4期が学べるのでお勧めしています。
導入期からバロックを学ぶのはとても良いと思います。
私が子どもの頃は、バッハのインベンションに入ってポリフォニーの音楽を学びましたので、少々手こずり、学生の時はバッハが好きではありませんでした。
特に、シンフォニアとフーガは嫌でした。
今は、バッハが好きになったのですが、その理由は、コンペティションに参加したいという生徒さんがおりまして、その時に、指導をする為に、私自身が個人レッスンを受けに行き、バッハを学び直したのです。
学生の時はモーツァルトも嫌いでしたが、40歳を過ぎた頃から好きになり、やはり個人レッスンを受けに行きモーツァルトのソナタ全曲を学び直しました。
生徒をコンクールに参加させ良い結果を出す為には、指導者自ら勉強しないと難しいのです。
私が子どもの頃は、手を丸くして手の中に卵が入るようにと言われ、指を高く上げて弾くハイフィンガーを教わりましたが、今は指を高く上げるハイフィンガーでは弾きませんし、指も丸めないで伸ばして弾きます。
ショパンポジションとフンメルポジションというものがあるのですが、ショパンは当たり前ですがショパンポジションでなければ上手く弾けません。
私にとって、ピティナピアノコンペティションは、学びの機会を与えてくれています。
特に近現代は、新しい曲が入りますから、とても良い勉強になります。
生徒さんたちは、初歩の段階から色々な時代の音楽に触れることができるので、より感性を育むことができていると思いますし、4期をバランス良く学ぶことで、テクニックもバランス良くついていると思います。
コンクールは、勝ち負けではなく自分自身がレベルアップするチャンスです。
勝ち負けにこだわらず、音楽を深く学び、あなたの音楽を表現できれば良いのです。
コンクールは、楽しむものです。