ピアノ演奏に必要な能力とは?

ピアノ演奏に必要な能力とは?

心や感性も大事ですが、技術的な観点から考えれば指を巧みに動かすことが絶対必要なので、運動能力です。

ピアノで心や感性を育てるというのは、音楽が人間の魂を揺さぶって心と感性の発達を促すからです。

感性が発達するのが幼児期後期です。

この時期に感性豊かな生活を送った子どもは「感性豊かな人間らしい人」になれるのです。

現代の社会において、平気で人を殺したり、昨日は幼稚園の先生が子どもの首をカッターナイフで切りつけたという報道もありましたが、感情豊かな心を伝えることを忘れているからではないでしょうか?

ピアノは脳の発達に良いと言われるのは、指を自分の思った通りに動かすことにより、脳が発達するからです。

ピアノが上手く弾ける子どもに、総体的に知能が高い子どもが多いことは学者の研究でもはっきりと言えることです。

ピアノを弾くためには指が思い通りに動かないと弾けませんが、こうした運動能力は小学生の時に身につけておく必要があるのです。

特に7歳〜11歳の間に大発達するので、この時期に身につけたピアノの演奏技術は、一生の間音楽を楽しむための財産となります。

手の発育の観点からも、手根骨が大人と同じになるのでまだ発達途上ではありますが、この時期はピアノの演奏技術技術の基を作るのに最適な年齢なのです。

ドイツでは、「8歳になってからピアノの先生のところへ行き、3年間に相当な曲が弾けるようになったら、将来ピアニストやピアノ教師になれる可能性がある」と言われます。

7歳までは、絶対音感を身につけリズム感や拍子感など音楽的感覚を身につけて感性を育み美的感覚を養うレッスンが大切なのです。

私は、これまで年少さんからコンクールに出場させ結果を出してきましたが、もっと心や感性を育ててからの方が良いのではないかと考えが変化しています。

人間は経験で変わります。

幼児期は、お勉強というレッスンではなく、遊び感覚のレッスンが良いのではないかと思います。

「遊び感覚」と申し上げると、親御さんの中には「遊びに高いお金を払うつもりはありません」と仰られる方もおりましたが、単なる遊びではありませんし、幼児の指導はすごく気を遣いますし、指導者としては、生徒さんが楽しいと感じていただいているほど大変なのです。

幼児期から小学校低学年の間は、子どもが「いつの間にか上手く弾けるようになっしゃった」と思えるレッスンが理想です。

そのために、生徒さん一人一人の資質・特性・個性を把握し、一人一人に合う指導法を考え、一人一人に合った指導法を行わなければなりません。

同じ年長さんでも、読み書きができるお子さんもいれば、数の認識ができないお子さんもおりますので、まずはお子さんの能力を把握することから始めるのですが、これが実に大変な作業なのです。

私は40年指導を行い発達心理学も学んでおりますが、アセスメントに3ヶ月程度はかかります。

多くの人がピアノを楽しみ音楽で人生が豊かになりますように!

結城美帆子ピアノ教室では、体験レッスンを行っております。

入会は自由ですので、お気軽にお申し込みください。

体験レッスンは、土日祝日に行っておりますので、体験レッスンご希望日の前日・19時までにお申し込みください。