ピアノを学ぶことは、音楽を学ぶことにあります。
音楽をよりよく、より深く理解すること、楽譜を読むことを知り、音の美しさを感じ取り、弾く楽しみがわかり、音楽の良し悪しを判断し、音楽について語り合う喜びを持つこと、そして高い芸術の世界を理解することにより、人格に豊かな感受性と高尚さを少しでも加え、さらに豊かな交流をお互いの生活にもたらすこと………ピアノを習う真の目的とは、このようなものではなかったでしょうか。
ピアノを通して音楽を学ぶことは、無意識のうちにもその目標に近づくことにほかならないということができます。
一人でも多くの人がピアノを通じて音楽に触れる機会を持ち、ピアノの楽しさと喜びを知り、人生をより豊かに充実させる機会を持たれるように心から望んでおります。
ピアノのレッスンとは、先生にピアノの稽古をつけてもらうことを、レッスンと呼び慣らわしています。
ピアノのレッスンといっても、本質的には学校の授業と変わりはなく、算数や国語を勉強することがピアノの勉強に置き換えられるだけのことにすぎません。
ピアノの勉強などというと、ピアノを弾くことがなぜ勉強なのか?と奇異の念を持たれるかもしれませんが、学校の勉強だけが勉強なのではなく、未知のものを学ぶことはみな勉強なのですから、ピアノを学ぶ際にもそのつもりで初めから真剣に取り組む心構えが大切です。
ピアノが上手くなるには、初歩のうちに良い学習習慣を身につけることが大切です。
ピアノの良い学習態度とは、「レッスンの時には先生の注意に耳を傾け、その注意を忘れないで自宅での練習に生かすようにする、そして楽譜に忠実にテクニックをよくさらい、練習は毎日できるだけたくさんやるようにする」、これだけのことです。
曲の完成度は、体力的限界を別にすれば、演奏者の人間的成長と演奏技術の進歩に伴って1年後、5年後、10年後…………と演奏者の生涯を通じて無限に増大していきます。
ただ当面の問題としては、一曲だけを一生弾き続けるわけのものでもありませんから、その曲を完成していく過程のどこかに妥協点を見出す必要が生じます。
結城美帆子ピアノ教室では、コンクール出場を一つの目安と考えております。
ピアノを全く知らない人の耳には、どの演奏を聴いてもみな同じように聞こえるということですが、音楽の教養が深まるにつれ、漠然とした判断の感覚が具体性を帯びたものとなり、細部に詳しい批判ができるようになります。
上手になるには、このようにまず演奏に対する正しい批判ができなければなりません。
演奏の良し悪しの判断は、結局は自分自身が下すものです。
しかし、その判断は、演奏に対する深い知識と経験によって裏付けられていることが望ましいのです。
このような演奏に対する批判力は、一朝一夕に養うことはできません。
全くの素人と同じ段階にある学習の初歩から、長い時間を経て徐々に鍛えられていくのです。
ですから、上達のためには常に厳しい客観的な批判の目にさらされることが必要なのです。
最後までお読み頂き有難うございました。
結城美帆子ピアノ教室では、只今、無料体験レッスンを行っております。
結城美帆子ピアノ教室のホームページからお気軽にお申し込みください。
3歳〜就学前のお子様歓迎です。
他のお教室に通われている方で、コンクールで良い成績を得たいという方も歓迎したします。