ピアノを教える幸せ

ピアノを教える幸せ

ピアノを教える幸せとは、日々成長を感じられることです。

特に、全く初めてからお教えしている生徒さんに対しては、喜びが大きく幸せも大きいです。

ゼロから教える大変さと難しさもあり責任も重大ですが、育てたように育ちますから、指導者としては、こんな嬉しいことはないです。

その音楽に相応しい音質・音色で演奏できる人間になるかどうかは、習い始めたときに、指導者から常に音楽のあり方(理想の音楽)を求められてきたかどうか、指導者が生徒を一人の人間として尊重し続けてくれたかどうかで決まるのです。

子どもが好きという思いや情熱だけでは、良いレッスンはできません。

幼い子どもたちの特性も生かしつつ、正確に理解できる(覚え込ませるのではない)伝え方を工夫し、レッスンのノウハウの深さと豊かさを広げる努力を続ける姿勢は、指導者にとって不可欠なものです。

加えて、相手に合わせた指導法や伝え方を考えるためには、生徒の能力や個性などを見抜き、家庭環境も含め、「その子」を知る努力も必要です。

家庭における子育て同様、子どもは「育てたように育つ」ものです。

「どうせ幼児」とみくびり、「この子はこの程度」と決めつけ、「これ以上のことはできないだろう」(諦め)と思い込んで、嫌にならないようにと誤った忖度をして、音楽としての理想を求めることなく妥協を繰り返していたら、その子はその程度の子になってしまうのです。

一人一人の子どもたちの育ちゆきを「信じる」ことこそが、良いレッスンをする上で、もっとも大切なことと考えています。

「ピアノの先生」とは、単なる「ピアノの教え屋」ではありません。

人間にとって音楽がどうあるべきなのか、その在り方に対しても、妥協することなく、日々理想を求め続ける人間でなければならないと思います。

そして、一人一人の生徒に、音楽を通して人として大切なこと(誰もが自分らしく生きていくための表現や感性、共感力やコミュニケーション能力の大切さ、そのための礼儀や社会性、等々)を伝え続け、相手を育てていく視点も重要と考えています。

ピアノの指導者は、自分自身が常に音楽家でなければならず、常に教育者でなければならないと思います。

ピアノの指導を通して、一人の人間の成長に関わることが出来るのが、ピアノの指導者です。

私は、重度障害者施設や老人ホームで介護の仕事や、医療施設で看護の仕事も経験し、当然のことながら看取りも経験しましたが、介護の仕事にも看護の仕事にも成長はありませんでした。

当たり前ですけど。

現状維持ができれば幸い、いかに穏やかに死を迎えさせることが出来るかが、介護と看護の業務の目的と思えて、常に前を向いて全力で生きることしかできない私の性格では無理でした。

祖母と親の介護をするために介護と看護の専門的知識が必要と思って学んだことですが、介護施設と医療施設での経験は人間としての学びも大きく、ピアノ演奏と指導に生かされています。

介護施設で働く経験がなかったら、医療の知識がなかったら、障害がある方にピアノを教えることは出来なかったと思います。

私の強みは、音楽の知識だけではなく、医療の知識と障害者への知識が有り、自分で解決できない場合には相談できる人脈を持っていることです。

ピアノを通して、生きていく力を育み、音楽とともに心豊かな人生を送りたい方(送らせたい方)歓迎いたします。

只今、結城美帆子ピアノ教室では、幼児〜熟年の方まで初心者募集中です。

誠に申し訳ございませんが、他のピアノ教室でレッスンの経験がある方はレッスンをお引き受けしておりません。

ピアノのレッスンが全く初めての初心者の方のみ募集しています。

レッスンに興味を持って頂けましたら、入会は自由ですので、お気軽に体験レッスンにお申し込みください。

結城美帆子の理念と教育方針にご賛同頂ける方。