「ピアノは上手くなりたいけど練習はやりたくない!」と生徒さんが仰いました。
あるあるです。
「練習」という言葉が良くないと思います。
ピアノの練習ではなくて、ピアノを弾けば良いと思います。
指導者は、どうすれば上手く弾けるようになるか色々考えてレッスンをしておりますので、まずは、指導者に言われたことをお家で試して頂きたいと思います。
ピアノが上手く弾けるようになるには、努力も必要ですが、指導者が努力や頑張ることを強いることは出来ません。
ピアノを弾きたくなる環境を整えてあげることが大切です。
ピアノの先生の子供は、親がピアノを弾いている姿を見て弾きたくなる子もいれば、親に無理強いをされてピアノ嫌いになる子もおりますし、ピアノの先生の中には、「自分の子供にはピアノはやらせない」というお考えの方もおります。
私が最初にお習いしたピアノの先生は、子供の練習を強要されたようで、練習をしない時には、木に縄で縛ったりもしたそうですが、音大に行くことはなく、ピアノの調律師さんになっています。
環境とは、グランドピアノがあるとかではなく、ピアノが弾きたくなる環境です。
ピアノの先生のお子さんで、ピティナピアノコンペティションで金賞を受賞している方のお話を聞きますと、「子供が自分からピアノをやりたい」と言ってから始めさせた方が多いように思います。
ピアノが弾きたくなる環境に育っていたということなのではないでしょうか。
ピアノは、親から言われたくらいで上手くなれるような楽器ではないです。
自分から上手くなりたいという気持ちが育たないと上手くなりません。
小学低学年くらいまでは、お家で親御さんがピアノを弾いているのを見せると、お子さんも弾きたくなると思います。
子供は、親の真似をしたがりますから。
お父様もお母様も、お子様と一緒にピアノを楽しみましょう。
皆んなが、ピアノが弾けるのが当たり前になるといいなーと思います。
お子様の幸せの為にピアノを習わせるのではなく、ご家族皆んなが幸せな家庭生活を送る為にピアノを習って頂けたら嬉しく思います。
ピアノのレッスンは、みんなを幸せにする為にあると思っています。