音高音大生は、平日で5、6時間、土日で12時間程度の練習は当たり前ですが、趣味の方の場合は、そこまでの練習時間を確保するのは難しいのではないかと思いますので、練習時間が少ない生徒さんには、少なくても効果的な練習方法をお教えしております。
「エリーゼの為に」を例にすると、
「エリーゼの為に」は、全部で105小節の曲ですが、一度出てきた音を省くと、43小節(約5分の2)、左手は26小節(約四分の1)になります。
一度出てきた音にはマーカーで塗り省略します。
私のレッスンでは、楽譜をコピーして使いますので、同じ音を省いた楽譜と、通して弾く時の楽譜を用意します。
慣れてくれる同じ楽譜で、同じ音を省いた練習と、通して弾く練習が出来ますが、慣れるまでは2通りの楽譜があった方が練習がしやすいと思います。
ブルグミュラー25番でも、ソナチネアルバムの曲でも、ソナタでも、省ける箇所は必ずありますから、まずは楽譜をよーく見ましょう。
そして、具体的な練習計画を立て練習を進めましょう。
ダラダラした練習はしないことです。
時間は限りがあるのですから。
導入から初級は、弾くことが練習の目的でもありますが、ソナチネアルバムやインベンションなどを弾くようになったら、練習は演奏力を高める為ですので、何回練習したとか何分練習したとかは意味が無いことです。
月曜日の練習目標、火曜日の練習目標、、、、、、、、全て目標を設定して目標が達成できるまで練習、もし、月曜日の練習目標が月曜日に達成出来なかったら、翌日からの練習目標を設定し直します。
それの繰り返しです。
どれだけ練習しても力がつかなかったらダメだと思います。
人の能力は同じではないですから、練習時間を一律に決められるものではありません。
30分程度の練習で上手く弾けるようになる人もいれば、2時間練習しても上手く弾けるようにならない人もいますから、上手くなる為の練習はそれぞれです。
練習は積み重ねよりも、まずは目標を設定して、逆算した方が良いと思います。
結城美帆子ピアノ教室では、10年〜15年で上級レベルの曲が弾けるようにすることを目標にレッスンを行っているので、最低でも小学校卒業までには、〇〇が弾けるようにする、その為には、いつまでに〇〇が弾けるようにする、とか指導計画を立てレッスンを行っております。
なので、やってみなければどこまで弾けるようになるか?わからないと言うことはありません。
レッスンを続けて頂ければ、10年〜15年でショパンのエチュードやベートーヴェンの三大ソナタなど上級レベルの曲が弾けるように責任を持ってご指導させて頂きます。