40年ピアノの指導をしてきて、30年くらい前からは障がいがある子どもにも教えてるようになって、色々な方々にピアノを教えてきました。
自閉症のお子さんは、WISCーⅣの発達検査を受けており、検査結果を拝見させて頂きレッスンをさせて頂いておりましたので、50人以上の子どものWISCーⅣの検査結果を保有しており、ピアノを始めて3年〜5年後にWISCーⅣの検査を受けて頂いたりもしているので、ピアノのレッスンが脳のどのような変化をもたらしているのか？逆にIQがピアノのレッスンにどのように影響しているのかが、データから具体的に知ることができます。
生徒さんの中には、脳のMRIの検査を受けてくださっている方もおり、ピアノのレッスンが脳にどのように影響するの画像上からも知ることができます。
ピアノのレッスンと自閉症の脳の関係を論文にしたいくらいですが、こんなことを専門に研究している団体が見当たらないですし、個人情報やプライバシーの問題もあるので、生徒さんたちから頂いた情報は、私の指導をする上での宝物とさせて頂いております。
定型発達と言われる生徒さんでも、レッスンをしていると、生徒さんの脳を想像してしまう癖がついてしまいました。
経験からですが、教えたことをすぐに覚えられる子は、ピアノの才能があるというよりIQ(知能指数)が高いのではないかと思います。
ワーキングメモリーが高い子は、記憶力が優れているので、弾きながら暗譜が出来てしまいます。
初めてのレッスンでト音記号とヘ音記号が読めるようになる子もおります。
このような子どもたちは、練習という概念がないように感じます。
面白いと思えば家でも弾いてみる。
こんな感覚のような気がします。
IQは生まれ持った能力なので、検査をするのは怖いかもしれませんが、検査を受けると得意不得意がわかります。
得意分野を伸ばしてあげると良いと思います。