先生にピアノの稽古をつけてもらうことを、レッスンと呼び慣わしています。
ピアノのレッスンといっても、本質的には学校の授業と変わりはなく、国語や算数を勉強することがピアノの勉強に置き換えられるだけのことにすぎません。
ピアノを弾くことがなぜ勉強なのか?と奇異の念を持たれる方もいるかもしれませんが、学校の勉強だけが勉強なのではなく、未知のものを学ぶことはみな勉強なのですから、ピアノを学ぶ際にもそのつもりで初めから真剣に取り組む心構えが大切です。
一年二年でピアノをやめる原因は、本人や親が想像していたように弾けるようにならなかったからです。
なぜ弾けるようにならないのかというと、やるべきことをやらなかったからです。
ピアノが上手く弾けるようになるには、毎日の練習が必要です。
ピアノを始める時に、レッスンの受け方、練習のやり方、音楽の基礎知識をしっかり学びとり、より良い学びの習慣をつけてしまうことが上達の鍵となります。
ピアノで培った良い学びの習慣は、学校の勉強に活かせます。
ピアノの良い学習習慣とは、“レッスンの時には先生の注意によく耳を傾け、その注意を忘れないで生かすようにする、そして楽譜に忠実にテクニックをさらい、練習は毎日できるだけたくさんやるようにする”これだけのことです。
どうして練習をしなければならないのか?いったい何のために辛い練習をしなければならないのか?
辛い練習に耐えるのは、将来いつの日にか練習を不要にする為の手段です。
例えば、今ソナチネアルバムを練習している人がバイエルの一曲を弾くのは、今バイエルを練習している人ほど練習を必要とはしないでしょう。