ピアノが教育虐待にならないように

ピアノが教育虐待にならないように

只今、ピティナピアノコンペティションの真っ最中ですね。

ピアノを習っている真の目的を忘れずに、無理をせず出来る範囲でピアノに向かいましょう。

努力して努力して良い結果を出すことが出来たとしても、心を病んでしまったり、燃え尽き症候群になってしまってピアノを弾かなくなってしまったら、もともこもありません。

コンクールは、二人三脚でとおっしゃる先生もおりますが、子どもを追い詰めないようにしましょう。

子どもの力量を把握することも重要です。

毎日5時間の練習を頑張れる子もいれば、1時間の練習も大変な子もいます。

みんなそれぞれ能力は違いますから、自分が出来る範囲で自分で考えて練習をすれば良いのです。

子どもは、案外自分の能力を把握できていると思いますよ。

大人から観ていると、もう少し頑張れると思うお子さんもいますが、子どもは子どもで精神のバランスがうまく保たれる範囲で努力をしていると思うので、子どもを信じましょう。

お子さんたちは、パパとママの遺伝子を受け継いでいるわけですから、我が子の力を信じましょう。

我が子を信じると言うことは、親御さんがご自分を信じていると言うことです。

逆に、我が子を信じることが出来ないと言うことは、親御さんがご自身を信じることが出来ていないと言うことのように思います。

困難な境遇に遭遇した時、生き延びる為に一番重要な力は、自分を信じる力です。

どんな時でも心から「大丈夫」と思えること。

私は、コンクールを受ける生徒さんたちに舞台袖て言わせている言葉があります。

「一生懸命練習しました。これから最高の演奏をします、〇〇は出来る大丈夫、よし、やるぞ」

〇〇の中は、自分の名前です。

自分は出来る大丈夫と思えることが大切です。

出来る大丈夫と思えるように、自分が一生懸命と思える練習練習をすれば良いのです。

親は、子どもが努力(学びやすい)環境を整え見守ってあげれば良いのです。

もっと簡単に申し上げれば、子どもが自ら練習や勉強がしたくなるような仕掛けを作るのです。

小さいお子様の場合には、親御さんが一緒におやりになると良いです。

例えば、二つの黒鍵と三つの黒鍵を弾く課題だとしたら、最初はママが弾いて見せて、お子さんに「ママ、出来ていた?」と聞いてみてください。

そして、次に、お子さんに同じことをやって頂き、ママは必ず「出来たね。すごい」と褒めてください。

もし、失敗しても、最後まで弾いたら褒めてください。

子どもは、褒められることで「自分は出来るんだ」と思えるようになります。

ミスをしても、ミスはスルーしてください。

出来たことだけに目を向けて褒めましょう。

この世に生まれてきたすべての子どもたちが幸せに生きることが出来ますように!

みんなで子どもを見守り育てていきましょう。