お祭りで育つリズム感

お祭りで育つリズム感

9月16日〜18日の今日まで関東三大祭り石岡のお祭りです。

以前のように露天商が出ていないので、なんとなく寂しいような感じに思います。

昔は住吉系の親分さんがいて、組の方々が露天商の場所決めをしていたように思います。

今では考えられないことですが、県会議員さんと教育長さんと親分さんが会食をしていたってこともありました。

石岡市内の子どもたちは、男の子は9月になると学校の休み時間でもお祭りの太鼓の練習を机でやっていました。

音楽で使う笛ではお祭りの囃子をみんなで吹いていました。

楽譜に起こすと五連符がたくさんあって難しいと思うのですが、みんなできるのです。

あのリズム感はすごいです。

身体に染み込んでいるのでしょうね。

男の子は、獅子を揉んだり、お祭りで成長して行くような感じです。

そして、子供がいつのまにかオッサンになって子供たちの面倒を見る役になって行く。

そして、いつのまにか爺さんになって行く。

今年のお囃子を聴いていて、音楽家として一つだけ気になったことがあります。

どの町内のお囃子もテンポが遅くなったように思います。

なんとなくハリがないと言うか、躍動感が感じられません。

今の世の中を表しているように思います。

音楽は、人間の心があらわれますからね。

なんか、みんなが何かをおさえている感じです。

神輿を担いでいる人たちもすごく穏やかでした。

みんなが良い子になっちゃっているような感じがします。

生徒さんたちのピアノの演奏やコンクールの演奏を聴いても、優等生の弾き方をする子ばかりで、上手に弾けているとは思うけど人間味が感じられない演奏が多い気がします。

音楽でもっと自分の気持ちを表現できる人になって欲しいと思います。