M・Tちゃん小学1年生女の子の幸せなレッスン。結城美帆子

私はピアノのレッスンを通して豊かな心を育てたいと思っております。M・Tちゃんは、心が豊かに成長しているようで、とても嬉しく思います。いつも、レッスンで「最後の曲弾きたいな」と言っておりましたので、その意味を一生懸命に考えました。今お勉強している最後の曲は連弾の曲なので、もしかして「ママと一緒にピアノを弾きたいのかな」と思ったので、「ママと連弾したいの」と聞いたら「うん」と言いました。そしたら「弾けるよ」と本人が申しましたので、私と一緒に連弾をしました。お家ではママと連弾をして楽しんでいるようです。指導者として、こんな嬉しいことないです。ご家庭でピアノを弾いて楽しんでくれることが一番の願いなのです。ピアノを学ぶと言うことは、音楽を学ぶこと、音楽を学ぶと言うことは、遠い国の遠い時代に生きた作曲家の喜びや悲しみを自らの心に引き受けると言うこと、他人の痛みに思いを馳せると言うことです。思いを馳せると言うことは、他人の痛みを色々考え想像して思いを募らせることです。他人の心の痛みに思いを馳せることは、どんな職種でも大切なスキルです。脳梗塞で全介助になり、回復期リハビリ病院に入院している母の病院の看護師やリハビリスタッフを母への対応を見ているとしみじみ思います。特に医療関係や介護関係の仕事をしている人には、絶対必要なスキルだと思いますが、何も言えなくて身体も動かせない母は、ほったらかしにされているようで、寒くなっても掛け布団をかけてもらえずタオルケットだけでおりましたし、体が捻じ曲げられていて苦しそうでしたし、足首が硬くならないように装具を着けているのですが、足首が伸びた状態で着けられている時もあったり、テーブルの上にオムツが出しっぱなしになっていたり、悲しくなります。私がピアノを教えた生徒さんは、人の心の痛みに寄り添える人になってください。そしたら、みんなが幸せな人生を生きられます。みんないずれ老いて行くのです。小さい頃から年寄りを大切にと教えられて育った子は、大人になってもお年寄りを大切にできる人に育ちます。どうぞ、おじい様おばあ様を大切になさってください。子供は、親を見て育ちますから、お父様お母様が、おじい様おばあ様を大切になさっていれば、子供もお年寄りを大切にできる人に育ちます。義理のお父様お母様も大切にしましょう。私の母は、精一杯の愛情で育ててくれましたので、私も精一杯の愛情で介護をしております。子育ても親の介護も「無償の愛」です。子育ても親の介護も、どんなに頑張っても報酬はありません。あるのは「愛」のみです。「愛と音楽」は、神様からの最大の贈り物です。