ブルグミュラーコンクールファイナルに出場する年少さん〇〇ちゃんのレッスン。結城美帆子

課題曲の練習が飽きてしまったらしく、月曜日にはお母様から「課題曲は弾きたくない」と本人が言うので困っていると言うメールを頂きましたので、今日は、レッスンが始まる前に、〇〇ちゃんと色々なお話をしました。

お話の結果、課題曲を頑張ることになり、お話のあとは課題曲のレッスンをしましたが、とても生き生きと弾けるようになり、元気にお帰りになりました。

一安心です。

小さいお子様が一つの曲を深く勉強するのは大変なことです。

お子様に何かありましたら遠慮無くご相談ください。

小さい子供でも話せばわかりますから、お母様お一人で悩まなくても大丈夫です。

〇〇ちゃんはピアノを弾くのが大好きなお子さんなので、色々な曲を弾きたいのです。

なので、次回のレッスンから新しい教則本を与えて新しい曲のレッスンをすることをお約束しました。

子供の気持ちを考えながら教則本を与えレッスンをすることが大切です。

たくさん練習をするお子さんもおりますし、あまり練習をしないお子さんもおりますし、子供の状態を把握してレッスンを進めることが大切です。

子供の心を読むのって、けっこう大変なのです。

大変だけど、子どもを信じていれば大丈夫です。

自分の子どもを、けしてダメな子どもとは思わないように致しましょう。

親が、「ダメな子ども」って思ってしまったら、子どもはたつ手がないです。

子どもの良いところを見つけて褒めてあげましょう。

たとえ、できないことがあっても、「大丈夫よ、あなたは頑張ればできるよ」と、励ましてあげましょう。

たえず「あなたは良い子よ」と言い続けましょう。

たとえ、親の言うことを聞かないで我が子が悪魔に思えたとしても、何か失敗をしたとしても「本当は、あなたは良い子なのよ」と言ってあげましょう。

子どもは、みんな天使なのですから。

クリスチャンは、我が子をイエス様と思って育てなさいと言われます。

ブルグミュラーコンクールファイナルに出場する小学3年生の〇〇ちゃんのレッスン。結城美帆子

先週、渡部由記子先生のレッスンを受けに行って、渡部先生から「そんなんじゃ紙しかもらえないわよ」と喝を入れられた〇〇ちゃん、今日は見違えるほど素晴らしい演奏でした。

渡部由記子先生のレッスンは、すごいです。

あと1ヶ月ですが、頑張りましょうね。

渡部先生は、子供のやる気を引き出す力もすごいです。

〇〇ちゃんは、今までは15分くらいしか練習をしなかったのですが、1時間練習をしているとのことです。

お母様も渡部先生にアドバイスを受け一生懸命にお考えになり、お子様をサポートしております。

私も頑張ります。

ピアノを教え始めて40年以上になりますが。結城美帆子

全ての生徒さんに上手く教えることができたわけではありません。

長く教えていれば教えた人数が増えますが、全ての生徒さんが私が願っているレベルまでレッスンを継続してくれたわけではありません。

長く指導を続ければ続けるほど、指導者として敗北の経験も多くなります。

ピアノの指導で、これでOKと言うことはないと思うのです。

友人の医師が、医者は人間相手の仕事だから神経がすり減る、若い頃は患者さんと一生懸命に向き合おうとしてたけど、経験を重ねるほどに患者さんと距離をとるようになってしまったと言ってましたが、ピアノの指導の相手も人間なので、子供の場合は親が関係しますから、難しいです。

以前、指導法を学んでいる渡部由記子先生に「私は全ての生徒をコンペティションに参加させて、最低でも全ての生徒を地区本選に出場させたいと思います」と申し上げましたら、渡部先生に「それはダメよ」と言われたことがあり、その時は、なぜかわからなかったのですが、渡部先生の著書を何べんも読み直したり、個人レッスンを受けているうちに、渡部先生のおっしゃった意味がわかるようになりました。

指導者は、生徒が目標を達成する方法のアドバイスしかできないのです。

アドバイスを実行するかしないかを決めるのは、本人だけでもなく、親だけでもなく、本人と親なのです。

指導者は、結果を出してあげることはできないのです。

どんなに音楽的な才能があっても、親がお金を出してくれなければ音楽大学を受験することはできません。

40年以上ピアノを教えてきた中で、本人は音楽大学へ進学したいと願っていても親が行かせてくれないと言う生徒もおりました。

ピティナピアノコンペティションへの参加も、どんなに音楽的な才能があって本人が参加をしたいと願っても、親が参加をさせないと言ったら、参加はできないのです。

コンペティションへの参加はタダではないですし、衣装代もかかりますし、レッスン代もかかりますから、お金を出す親が参加をさせないと言ったらそれまでで、そういう生徒さんもおりました。

指導者は、どんなに頑張っても生徒を伸ばすには限界があるのです。

指導者は無力なのです。

長く指導をしていると、辛い経験も増えているのです。

辛い現実です。

理想と現実は違うって言うことが、続ければ続けるほど降りかかってきます。

自分がいかに無力かと言うことも続ければ続けるほど、身にしみてきます。

ピアノの指導の仕事は、よほど精神的にタフじゃないと続けられない仕事ではないかと思います。

教えていて心が折れる経験をするたびに「もう辞めようかな」と頭をよぎりますが、他の生徒さんに私の精神的な都合で迷惑をかけてはいけないと思い返し、それで4月〜3月の一年単位でレッスンをさせて頂くことにしたのです。

どんなに心が折れても年度末までは頑張って指導を続けようと思うようにしたのです。

私も渡部先生のように、理想を捨て考えを改めなければ、精神的にピアノの指導を続けられなくなってしまうような気がします。

私が一番心が折れる時は、上手く弾けるようになる前に辞めると言われる時です。

ピアノは、最低でも10年は続けないと弾けるようにはならないのです。

ピアノを学ぶということは、奥が深いのです。

ピアノは、短期間で、簡単に弾けるようになる楽器ではないのです。

奥が深い楽器だから、学びがいもある楽器なのです。