家庭での練習の方法について。結城美帆子

私のレッスンでは、必ず片手で初見をさせますが、片手の初見は一度で良いのです。

片手の練習を何度もやる必要はありませんし、むしろ害を及ぼす場合があります。

ピアノは、両手で弾きますので楽譜を縦に見る必要があり、片手の練習ばかりをしていると、縦に見ることが習慣化しなくなるのです。

時間がなくてレッスンで両手まで進めなかった場合は、自力で片手で初見をしたら見落としや見間違いをしないように注意をしながら両手でゆっくり弾く練習をしましょう。

理に適った正しい練習をしないと、練習をすればするほど弾けなくなることもあるので、注意が必要です。

ピアノは、練習をすれば上達するというものでもなく、正しい練習の仕方が大切です。

それを教えるのもレッスンです。

「変だな」と思った時は、次のレッスンまで練習をしないほうがマイナスにはなりません。

ただし、バッハは片手の練習をたくさんします。

曲によって練習の仕方や方法が違うのです。

それを教えるのもレッスンです。

子供は親を選べない、親は子供を選べない。結城美帆子

40年ピアノを教えてきて、色々な親に出会い、色々な子供に出会いました。

私は、障害がある人も教えてきましたので、障害がある子供を一生懸命に育てている親御さんも見てきました。

「障害がある子供を育てている親御さんは大変だろうな」と、同情をしてしまったこともありました。

出張レッスンをしている時は、出張レッスンは家の中の様子も見えますから家の中の様子もわかりますので、掃除をしている様子がなく台所には洗い物がたまっていたりして、お母さんは慢性的な頭痛持ちとのことで、レッスンに伺うと寝間着姿で出てくるようなお母さんがおりまして「あんなお母さんやお父さんで子供がかわいそう」と、子供に同情をしてしまったこともありました。

でも、私個人としては、子供はあなたを選んで産まれてきたと思うのです。

だから、精一杯の愛情を注いで育ててあげて欲しいと思います。

私は以前出張レッスンもしておりましたが、出張レッスンをやめたのは、子供に対して愛情があれば、子供の将来の幸せを考えれば、どんなに忙しくても都合をつけられるのではないかと考えたからです。

私が出張レッスンに伺っていたほとんどの家は、やろうと思えばピアノ教室への送迎はできる家庭でした。

「家に来てレッスンをしてもらえれば、送迎の手間が省ける」と思って出張レッスンを申し込んでくる人がほとんどだったのではないかと思いました。

私が出張レッスンを始めた訳は、少しでも多く練習をして欲しかったので、こちらから教えに行ってあげれば、行き帰りの時間練習をすることができるのではないかと考えたからなのですが、教室にレッスンに来ている生徒さんと練習時間は変わりませんでしたし、上達の度合いも変わらなかったのです。

外へ出て行くことも大切ではないかと思いました。

高齢者への出張レッスンも考えておりますが、動けるうちは動いていた方が健康でいられるのではないかと思うので、少々考えております。

引きこもってしまうのは良くないと思うので。