子育ての目標とは。結城美帆子

世間では中高年の引きこもりが大きな話題になっているようですが、理由はどうあれ子育ての失敗なのではないでしょうか。

昨日、特別支援クラスに通っている小学2年生の生徒さんがレッスンにお越しになられたのですが、右手に白い手服をしていたので「どうしたの」と聞きましたら、学校の授業中にアイロンを使う授業だったそうなのですが、暑くなっているアイロンの熱いところを素手で持ったのでしょうか?水ぶくれができるほどの火傷をしたとのことです。

危険ですね。

高学年になると家庭科では包丁を使うでしょうし、カッターや彫刻刀も使うようになると思うので、非常に危険ではないかと思います。

学校の先生は、危険を予測し注意する義務がありますので、アイロンで火傷をしたお子さんの場合はどうだったのでしょうか?

この生徒さんのお母様が「学校に楽しく行っているので」と、おっしゃいましたが、学校は楽しいことだけのところではないと思うのです。

学校は、生きる為に必要なことを学ぶところではないでしょうか?

生きるって、けして楽しいことだけではないと思います。

色々なことを学ぶのが学校なのではないでしょうか?

社会に出て生きていく為には、ルールを守り、やらなければならないこともあると思います。

人間は、生まれた時から平等ではないと思います。

その中で、子供自身がどう生きていくかを考え、自分の生きる道を探すことができるようにしてあげることが、親が子供にできることなのではないでしょうか?

親は、いつまで手取り足取り子供に教えることはできないです。

ピアノの弾き方を教えるのも同じで、手取り足取り教えるのではなく、私は初めから楽譜を見て自力で弾けるように弾き方を教えるようにしております。

自分で考えることが大切だはないかと思うのです。

ですから、私のピアノのレッスンでは、たえず自分で考えるようなレッスンをしております。

子育ても、ピアノのレッスンも、自立ではないかと思うのです。

先日、スマホのやり方がわからなくてドコモショップに聞きに行きましたら、私が見たい画面を出してくれたのですが、やり方を教えてくれなかったので、電源をOFFにしたら画面が出てこなくなり、またドコモショップに行きました。

やり方というか導き方を教えてくれないとダメなのです。

店員さんは、おばさんに説明するのが面倒くさかったのでしょうね。

音符がスラスラ読めるようにならない子。結城美帆子

音符がスラスラ読めるようにならないお子様がおります。

フラッシュカードを使ったり、譜読みのドリルを使ったり、ノートに書いたりと、色々な方法で一生懸命に頑張っているのですが、なかなかスラスラ読めるようになりません。

昨日のレッスンでも、二点ド〜ソまでの5つしかなく、それも上がるか下がるかの隣の音のみなのですが、メトロノームに合わせて読むことができませんでした。

この様子を見て、お母様がお子様に「おバカ」と申しました。

絶対に言ってはいけない言葉です。

私は40年ピアノを教えて参りました。

その中には、様々な生徒がおりました。

特別支援クラスや特別支援学校に通っている人じゃないのに、なかなか音符がスラスラ読めるようにならなかったり、なかなかうまく弾けるようにならない生徒がおりました。

教え始めた頃は、自分の教え方が悪いのではないかと思い自信を失いかけたこともありましたが、脳科学や心理学・精神分析学・医学など、まずは本を読みあさり、研究会に出席して勉強したり、個人的に相談に行ったりと、勉強した結果、脳に問題があるのではないかと思うようになりました。

人間は、感情も行動も脳で行っているのです。

私の母は、7ヶ月間に4回の脳梗塞の再発と1回の脳出血を起こしましたが、その度ごとに脳が壊れていくのがはっきりわかりました。

母の状態から脳のどの部分に梗塞が起きたかわかるようになりました。

ちなみにですが、大人の生徒さんにピアノを教えていると、生徒のピアノを弾く様子を見て脳のどこを使っていて、どこを使っていないからミスをしたのかわかるようになりました。

なぜなら、ピアノは脳で楽譜を見て脳で弾くからです。

母は、私に、脳の実体験をさせてくれたのではないかと、感謝してます。

脳は呼吸も司っているので、呼吸を司っているところの脳の血管が詰まると死にます。

私の母は、最後は脳底動脈が詰まり血栓回収術の手術をしましたが、予後が思わしくなく寝たきり状態になり最期は経管栄養も入らなくなり、血管に針が刺せなくなり、治療ができなくなり、中心静脈がありましたがこれ以上の苦痛は与えたくないと考え、中心静脈は致しませんでしたので、亡くなりました。

脳は血液が送られてこないと死んでしまいますから、脳に血液を送る心臓が大事なのです。

以前、いつもお世話になっているかかりつけ医の岡部正先生に「脳が大事なんですね」と言いましたら「心臓だよ」と言われました。

脳にきれいな血液を送り続けられるかが大事みたいです。

だから、極力、動脈硬化を抑えることが大切みたいです。

脳に血液が送られなくなると、脳は壊死するようです。

今までできていたことができなくなるということです。

でも、ピアノを弾けるようにするということは、できないことをできるようにすることなので、脳そのものを考えて想像し教えております。

譜読みにしても、多くの生徒は1週間で5つのの音を覚えることができますが、中には覚えられない生徒もおります。

指導者は、読み方を教えることはできますが、読めるようにするのは本人次第なのです。

100回で覚えられなければ1,000回繰り返して覚えていただくしかないのです。

人間、みんな同じ脳ではないと思います。

覚えが悪い人は、記憶する脳の発達に問題があるのかもしれませんので、ワーキングメモリーを伸ばすトレーニングも効果があるのかもしれません。

正しいピッチで歌うことができない人(俗に音痴と言われる人)は、以前、脳神経外科の医師に話を伺ったところ、「発声器官(声帯)に異常が無ければ脳に問題がある可能性がある」と言われました。

発達障害は、脳の画像を観ればわかると言われます。

私は医師ではないので画像を観てもわかりませんので、40年間の指導経験からの想像ですが、音符がスラスラ読めない人は音符を読む時に使うところの脳が発達していないのかもしれませんし(以前教えた生徒で、音符が読めなかったのですが、この生徒なりの音符の読み方といいますか認識の仕方を見つけられたようで、小学校卒業する時はソナチネアルバムが弾けるようになり、中学生2年生の発表回ではモーツァルトのトルコ行進曲を原曲で弾きました)、緘黙してしまう人は、言語を司る脳の発達に問題があるのかもしれませんね。

知的障害の人も、本当に不思議に思います。

みんなができることをできないと「バカなのかしら」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、本人は本当にわからないと思います。

私はバラの花が大好きなのですが、好きじゃない人もいますし、バラの花が好きじゃない人に「好きになりなさい」と言ったところで好きにはなりませんでしょう、それと同じではないかと思います。

教室の廊下にカサブランカを生けていた時「気持ち悪い」と言った小学2年生の生徒がおりました。

感性って様々ですからね。

感性は、前頭葉かな。

お子さんの個性を見極めて、お子さんが自立して幸せな人生を歩むことができるように育てましょう。

微力ではございますが、応援させて頂きます。