自閉症スペクトラムについて。結城美帆子

今は、自閉症スペクトラムになってしまいましたが、元々はカナー型とアスペルガー型が有りました。

多くの場合、カナー型は知的障害も有りますが、アスペルガー型は知的には問題がない子が多いようです。

当教室にお子様をお連れになられる親御さんは、全員が「自閉症スペクトラムと」申します。

知的障害が有無で指導方法が変わるので、当方が子供の状態を見極めなければならないのが現状です。

本当は、医師に見極めて頂きたいところなのですが、医師はDSMの診断基準にのっとり診断をしているので、カナー型かアスペルガー型の診断はできないのでしょう。

知的障害が無いアスペルガー型の自閉症の子供は、医者の診察を受けることはまずないので、発見が遅れるようです。

私は、自閉症の子供もたくさん見てきましたので、アスペルガー型自閉症の特徴がわかるようになりました。

これまでも、数名アスペルガー型自閉症のお子さんがレッスンに来ており、現在も数名アスペルガー型自閉症と思われる生徒がおります。

私は医師ではないので、法律上、診断はできませんので、親が申告をしてこない限り一般の生徒と同じ指導をするしかありません。

アスペルガー型自閉症の子供は、ニューロンのつながりに問題があるようなので、時間をかけて導いてあげれば理解出来るようです。

アスペルガー型自閉症の子供に教える場合は、ピアノ以外のことでもですが、待つことが大切です。

こちらは同じことを言っているつもりでも、アスペルガー型自閉症の子供は同じに思えないのです。

例えば、音符の数え方や音価を教えるとき、一般的な子供は四分の二拍子でドの二分音符を数えながら弾くとき「ドおおお」と「ドーとー」「ドおとお」「ドと2と」言葉は違うけど音価は全てが同じということが理解するのに時間を要します。

言語というのは、意味が理解出来るということなのですが、自閉症の子供は言葉の意味が理解できない場合があるようです。

精神分析でいう「自閉症者は言語の世界へ入れない」ということの証です。

アスペルガー型自閉症の子供は、カナー型自閉症のように知的に問題があって言葉の意味がわからないということではないようです。

言葉の意味って、色々つながりがありますが、つながる回路と言いますか神経と言いますか、つながるのが遅いだけのようですから、本人は考えていないわけではなく一生懸命に考えているけど、考えているうちに次のことを言われると頭がパニックになり、結果、緘黙するか、破壊行動になるかになるように思います。

個人レッスンの場合は、待つことができますが、学校の授業は待ってくれませんから、パニックを起こして授業中走り出したり、ハサミを投げるような子供も出てくるのでしょうね。

緘黙は、外に出さずに、内にこもって抵抗しているのではないかと思います。

アスペルガー型自閉症の子供は、時間をかければ、ピアノのレッスンで自閉症を改善することが可能です。

医療保険と介護保険制度を守るために。結城美帆子

昭和34年に施行された日本の医療保険制度は、素晴らしいと思います。

この制度を無くさないために私たちが出来ることは、できる限り予防をすることではないでしょうか。

胃癌や食道癌・大腸癌などは、早期に発見すれば、痛みも苦痛もないまま内視鏡で取ることができ、入院する必要もないから治療費も安く済むと、私がお世話になっている半蔵門胃腸クリニックの掛谷先生はおっしゃいます。

胃カメラも大腸カメラも、苦しくて辛いから検査を受けずに手遅れになって亡くなる人がいるのではないかと思います。

医療格差なのかもしれませんが、半蔵門胃腸クリニックでは眠った状態で検査をするので、それこそいつカメラを入れたのかもわからないですし、目覚めた時は全てが終わっているので、全く痛みも苦痛も有りませんし、脱水を防ぐために点滴もしてくれますから目覚めた時はすっきりしております。

掛谷先生は、アメリカで長く学ばれたようです。

早期発見早期治療ができれば医療費は少なくて済みます。

脳梗塞も、生活習慣病を予防すれば防ぐことは可能なのではないかと思います。

糖尿病や高血圧から脳梗塞を起こす人が多いようですし、脳梗塞は1ヶ月150万円くらいかかります。

糖尿病から人工透析を受けるようになる人も多いようです。

人工透析は、公費ですから本人の負担金は少ないかもしれませんが、人工透析一人当た年間500万円から600万円くらい我々が納めた税金から支払われているのです。

生活習慣病を予防すれば医療費は少なくて済みますし、生活習慣病を予防すれば防げる認知症もあるようですから介護を受けなくても済みます。

介護保険の申請をするとき、認知症の検査があるのですが、介護保険が適応されるのはまずは認知機能がどうかで決められるようなので、介護保険を使っている人は認知症ということみたいです。

この認知症の定義も変だと思いますが。

確かにアルツハイマー型だけが認知症ではありませんが、私が母の介護保険を申請するにあたり「認知症、認知症」と言われるのが嫌でした。

それを思うと、障害者が「障害者・障害者」と言われるのが嫌だというお気持ちがよくわかります。

障害者について思うこと。結城美帆子

私は、障害がある方にもピアノを教えております。

昨夜、私が所属しているある団体の総会があったのですが、障害者にとっては厳しい社会だなと思いました。

障害者になってみなければわからないことがたくさんあるようです。

介護をし始めてわかることがたくさんありました。

障害があっても安心して生きていける社会は、まだまだ遠いように思いました。

生まれながらに障害があり、支援を受けなければ生きていけない人もおります。

人生の途中で障害者になる人もおります。

人間は、意味があって生まれてきているのではないかと思うのです。

障害者から学ぶこともたくさんあります。

もっと障害者に優しい社会であれば、もっと障害者が安心して生きられる社会であるならば、障害がある子供は自分の個性を充分に伸ばすことができる教育を受けられるのではないかと思います。

障害者が安心して生きられる社会じゃないから、障害者を生み育てている親は、我が子の障害を認めようとしなかったり、挙げ句「死んでくれたら、、、」など思うようになるのではないでしょうか。

私は障害者に携わるようになって30年になりますが、色々な人を見てきました。

特別支援学校を卒業後すぐに障害者施設に入所してくる障害者が多かったです。

「悲しいな」と思いました。

施設に入れたら、月に一度も面会に来ない親もたくさんおりました。

「まだ、我が子を殺さないだけマシだよね」などと職員と話していたこともあります。

私は、発達障害者が危険人物だとは思っておりませんが、社会の中で生きていくためには、それ相応の教育は必要ではないかと思います。

自閉症スペクトラムの診断を受け特別支援クラスに通っている生徒さんで、レッスンをお引き受けした時には多動も有りましたが、3年を過ぎた現在は足をブラブラさせることもなくなり、楽譜を目で追いながら最後まで一人で弾くことも出来るようになり、「この曲楽しい」とか「この曲面白い、この曲好き」などとニコニコしながら自分の気持ちを言葉に出せるようになりました。

音楽は、ピアノは、自分の気持ちを出す手段になるので、自閉症の改善が期待できるのです。

ただし、一般的な生徒にするような教え込むようなレッスンをしてしまうと、自閉傾向が強くなるので注意が必要です。