「ピアノを習うと頭が良くなる」加藤俊徳医師の著書から。結城美帆子

『ちまたでは、ピアノを習うと頭が良くなると言われていますが、これは事実です。

幼少期に習い事をさせるのであれば、ピアノをオススメします。

とはいえ、ピアノを弾く行為そのものに頭が良くなる効果はありません。

では、どんなところにメリットがあるのでしょうか。

一つ目のメリットは、座学の予習になることです。

ピアノを弾けるということは、「ピアノの前に座って先生の話を聞く。さらにその指示に従う」ことができるということです。つまり、「座って先生の話を聞く」という行動規範を形づくる、座学の習慣がつくわけです。

小学校に入学後、授業を集中して聞くトレーニングにはもってこいと言えます。

二つ目のメリットは、クラッシック音楽などを聞く良い機会になることです。

童謡やポップスを聞くと、歌詞に反応する左脳の聴覚系を刺激します。

一方で歌詞のないクラッシック音楽やオルゴールの音色などは、メロディーに反応する右脳の聴覚系を刺激します。

幼少期には、どちらの脳番地も育てたいところです。

童謡などは幼少期に自然と触れ合う機会があるかもしれませんが、クラッシック音楽などの歌詞のない音楽と幼少期に触れることはなかなかありません。

しかし、ピアノを習えば、自ら奏でた歌詞のない音を聞き、右脳の聴覚系を刺激できます。

もし、ピアノの練習でクラッシック音楽に興味を持つようになったら、ぜひコンサートに連れて行ってあげましょう。

音楽プレイヤーからの音より、生演奏のほうが脳に届きやすいという特徴がありますから、聴覚系を刺激する絶好の機会です。

子供向けのクラッシックコンサートは意外と多く開催されています。

親と一緒にコンサートに行く体験自体も、脳を成長させてくれること間違いなしです。』

加藤プラチナクリニックと脳の学校を営んでおられる加藤俊徳先生の著書「頭が良くなる大人になる子育て」より抜粋。

最近の導入期の教則本は、歌詞がついているものが多くなっておりますが、脳を伸ばすためには歌詞がついていないものを自ら奏でることも大切なようです。

私のピアノ指導の目的は「人々を幸せにできる人、社会の貢献できる人間を育てることです。」

論文や著書を読んだり、研究会や学会に参加したり、日々勉強し、できる限り医学や脳科学のエビデンスに基づいた指導を心がけ、社会に貢献できる人間を育てたいと思います。

ピアノを教える上で、音楽の勉強や指導法の勉強も大切ですが、医学や脳科学・心理学・精神分析学を学ぶことも必要なことと考えております。

なぜなら、音楽は心と身体と脳の作用するからです。

ゆえに、音楽は人間を育てることができると確信しております。