気になること。結城美帆子

当教室には、自閉症や知的障害など発達障がいで、特別支援クラスや特別支援学校に通っている生徒さんたちもおりますので、音符を読むのに時間がかかる生徒さんたちもおりますが、一般の学校に通っている子供たちの中にも、音符がフラッシュに読めない生徒さんたちもいるのが、気になります。

私は、バイエルから始めたのですが、最初に「五線、線、間、ト音記号、拍子、四分音符、全音符、二分音符、付点二分音符、指の番号、リピート、音符の名前、ト音記号の第3間がド、第4線がレ、第4間がミ、第5線がファ、第5線の上がソ」と教えられ、広告の裏に先生が5本の線(五線)を書き、五線にト音記号を書き、先生が五線に書いた音符を読んで、バイエルの最初の右手・左手・両手まで弾きました。全音符を伸ばして手を鍵盤から離す時は「1234ポン」と教えられました。

私は、第一回目のレッスンで、高いド〜ソまで覚えることができましたし、第二回目のレッスンで真ん中のド〜高いソまでを覚えられました。

教え始めた時は、自分が教えて頂いたと同じように、生徒に教えておりました。

知的障害の生徒は、中々理解ができないので、譜読みのカードやドリルを使って教えるようになりました。

最近は、譜読みのカードやドリル、導入期の教則本が次から次へと出版されているのですが、音符が読めない人が多いと言うことなのでしょうね。

最近の導入期の教則本は、音符を読むことよりも弾くことから教えるようになっているので、ますます読めなくなるのではないでしょうか?

それとも、音符を読めるようにするのは無理だから弾くことから教えるようになったのでしょうか?

幼稚園や保育園などでは、ピアノ教室でもあるようですが、ドは赤と教えているところもあるようです。

色で教えると、いずれ変換をしなければならないので、その時に音符が読めなくなり、音符が読めなければ弾けるようにならないのでピアノをやめることになってしまいます。

健常者の場合は、はじめから5線で教えたほうが良いです。

1から5がわかれば五線は理解できると思います。

もう一つ、音符が中々読めるようにならない原因は、もしかすると脳の問題かもしれません。

私は、20年以上発達障がいの子供にもピアノを教えて参りましたが、知的障害は無いのに文字が読めなかったり、五本線の線と間がわからない生徒がおりました。

見えないのではなく、見え方が違うようなのです。

一般的には、学習障害(LD)と言われたりします。

もう一つは、ワーキングメモリーが低いのかもしれません。

脳科学の澤口先生は、8歳まではトレーニングでワーキングメモリーは伸ばせると著書で書いております。

加藤プラチナクリニックの加藤先生は、脳はいくつになっても伸びると著書で書いております。

私が小学生の時、先生に注意されてすぐに注意されたことを忘れてしまう子がいたのですが、その生徒に先生は「あなたはニワトリですか?ニワトリは3歩歩くと言われたことを忘れるのです。」と言いました。(今こんなことを言ったら人権侵害ですけどね)

今思えば、この子は中学になったら特別支援クラスに行きましたから、おそらくワーキングメモリーが低かったのかもしれませんね。

どちらにしても、ピアノを弾くためには音符がフラッシュに読めないと弾けません。

一回で読めるようになる人もいると思いますが、10回でできる人もいるでしょうし、もっとかかる人もいるでしょう。

人間には、得意な事と苦手な事があると思いますが、ピアノを弾くためには、音符がフラッシュに読めないと弾けませんので、音符を読めるように致しましょう。