ALS患者への医師による嘱託殺人について個人的な意見。

昔々、私がクリニックで仕事をしていた時、死刑についての話がありました。

その時、院長先生は、「医の倫理」があるから日本ではアメリカのように薬物による死刑執行はできないと言ってました。

医者は、神になってはいけないとも言ってました。

医者になると、偉くなったように錯覚する愚かな人間もいるとも言ってました。

私の知り合いの医師が、別れ話のもつれから、女性の首を絞めて殺してしまったという事件があった時、私の当時の顧問弁護士は、医師が殺人を起こすと刑は重くなると言ってました。

私は介護施設で働いた経験があるので、進行性の病気の入所者もたくさん見て参りました。

医師は、絶対やってはいけないと思う。

もし、医師が患者を安楽死させて良いということになったら、患者は医療を受けられなくなると思う。

獣医師は、動物を安楽死されることが出来ます。

完治が難しい病を抱えると、自分は生きていたいけど、周りに迷惑をかけているのが心苦しくなり、周りへの遠慮から自死を選択してしまう人もいるのです。

病気を抱えている人や、障害を抱えている人に、冷たい社会だから今回のような医師による嘱託殺人事件が起きるのではないでしょうか。

新型コロナウイルスにしても、感染した人は悪人みたいな扱いをされているように思う。

どんなに感染防止対策をしていても、誰でも感染する可能性はあります。

排除の心理ほど怖いものはないです。

みんな本当は死にたくないのです。

老人になっても、癌を患っても、死にたくないのです。

遠慮から、終活エンディングノートなんていうのを書いているのではないでしょうか。

私はピアノの指導の他に精神分析療法や心の相談カウンセリングを行っており、色々なご相談を受けて参りましたが、どんなに年老いても、治る見込みが少ない病気になっても、「死にたくない」と言ってお亡くなりになった方をたくさん見てきました。

癌が再発して治療ができない状態で、「人生の最後にやりたかったピアノを弾きたいので」とおっしゃってレッスンにお越しになられていた方もおります。

遠慮なんかしないで、生きましょう。

遠慮なんかしないで、治療を受けましょう。

遠慮なんかしないで、介護を受けましょう。

遠慮なんかしないで、生きるために必要な支援を受けましょう。

私たちは、生きる権利があるはずです。