今年の2月にご入会頂いた小学3年生の生徒さん。
レッスンを始めてまだ半年くらいですが、ブルグミュラーコンクールに参加されます。
絶対音感は、就学前からレッスンを始めないと習得できませんが、ピアノは、やる気次第で半年で1年から2年分が習得できます。
半年で小学四年生以下の課題曲を弾くのは、すごいことです。
5歳からレッスンを始めている生徒さんでも、課題曲が弾けるレベルにならず参加ができない方もおります。
順次ピティナピアノコンペティションやブルグミュラーコンクールなどに参加できることは、すごいことなのです。
2月にご入会頂いた小学3年生の〇〇君はに「100点満点で何点とりたい?」と聞きましたら、
最初は「初めて参加するから50点とれればいい」と言いました。
少し弾けるようになった時に同じことを聞きましたら「70点」と言いました。
速く弾けるようになり暗譜で弾けるようになった時に同じことを聞きましたら「90点」と申しました。
この生徒さんの答えは、目標ではなく、現時点の自己評価の点数を言っているように思います。
最近の子供は、自分にとって価値のある具体的な目標を掲げることができないように感じております。
精神分析的な観点から言えば、主体的に学ぶことができていないように思います。
できるか?できないか?できないことは手をつけない。
こんな子供が多いような気がします。
親の敷いたレールを歩くだけしかできない子供は、自分の人生を謳歌することができるでしょうか?
自分は、なぜ勉強するのか?なぜコンクールに参加するのか?なぜ辛い思いをしてたくさん練習をするのか?なぜ努力をするのでしょうか?
それは、自分の目標を達成する為ではないでしょうか?
自分の夢を叶える為ではないでしょうか?
幸せを得る為ではないでしょうか?
幸せな人生を送る為ではないでしょうか?
自分が幸せと思えなければ、他者を幸せに導くことはできないと思いますから、究極的には、社会のみんなを幸せにする為に頑張るということなのではないでしょうか?