子供の発達成長は、個人差がありますから、子供の発達成長に合わせた個人指導が望ましいです。
グループレッスンは、みんなで楽しく社会性を身につけましょうというのが目的ではないかと思います。
個人の才能を開花させ伸ばすのであれば、やはり個人レッスンです。
以前は、2歳児から個人レッスンを行っておりましたが、小さいお子様の指導は神経を使いますし精神的にも大変でしたので、ここ数年は3歳からとさせて頂いておりましたが、40年以上ピアノを教えてきて、ピアノは3歳から始めるのが1番良かったので、ピアノのレッスンにスムーズに入る為には、3歳になる前に準備をした方が良いので、2歳半からのプレピアノコースを再開ことに致しました。
障害がある方の場合は何とも申し上げられませんが、一般的なお子様であれば、文科省が後援しているピティナピアノコンペティションの課題曲は、幼稚園の年少さんからレッスンを始めれば、就学前の課題曲から順次年齢の上限がありますが弾けるはずです。
なぜなら、課題曲は、子供の発達を考えて選曲されているはずだからです。
文科省が後援しているということも、私がピティナピアノコンペティションへの参加をお勧めしている理由の一つにあります。
ピティナピアノコンペティションの課題曲が順次弾けるように育てるということは、平均的な成長をしているという目安にもなるのではないかと思うからです。
もし、コンペティションの課題曲が弾けずに参加ができない生徒さんは、一般的なピアノの習熟度から観ると遅れているという判断基準にもなると思います。
何事にも適齢適期というものがあると思います。
ピアノを習い始めるのが遅かったからといって、一般的には10年〜15年くらいでピティナピアノコンペティションのF級(高校3年生以下)の課題曲が弾けるレベルに到達しますが、20歳からレッスンを始めたから30歳〜35歳で同じレベルに到達できるとは言えないのです。
小学生からレッスンを始めた場合は、なるべく早く課題曲が弾けるレベルに追いつけるようにレッスン回数や練習時間を増やして追いつくことです。
もし、小学6年生でC級(小学6年生以下)の課題曲が弾けずにコンペティションに参加できないとしたら、その先ピアノを楽しく継続していくことは難しくなると思います。
ピアノは、継続した努力が必要な習い事です。
大人になった時に、ピアノが弾ける真の喜びを味わうことができる人は、継続した努力ができた人です。
ピアノを学ぶ良さとは、コンクールで成功体験を積み重ねることで、自分に自信が持てるようになり自己肯定感を高められることではないかと思うのです。
その為には、なるべく苦労せずに成功体験を積み重ねる為には、適齢期にレッスンを始めることです。
そして、小学校1年生に入学する時には、得意なものとしてピアノを持っていることが理想と考えております。
何か一つでも得意なものがあると、もし、仲間はずれやイジメにあっても、乗り越えることができます。
私のピアノ指導の目的は、とにかく生きる力をつけることなのです。
どんな困難な状況でも、生き抜くことができる力を養って頂くことなのです。
新型コロナウイルス以上のパンデミックの可能性もありますし、災害だって起こる可能性があります。
どんな困難な状況でも、生き抜くことができる人間に育って欲しいのです。
ピアノのレッスンは、けして道楽で行っていることではありません。
ピアノのレッスンは、けしてお金持ちの道楽でやっているレベルのものではありません。
これからの人間を育てる為に、一生懸命に考えてピアノを教えております。
日本ピアノ指導者協会(ピティナ)も、色々なことを考えて一生懸命にやっていると思います。
太平洋戦争中、音楽は国の為に役に立たないと言われた時、東京芸大の学生は、音を聴く訓練をさせられて、敵が今どこまで迫っているというのを知られることをやらされたと、戦後シベリアに捕虜にされた経験がある音楽高校の主任の先生に聞かされました。
この主任先生は、音楽はお国の為に役立ったから芸大は潰されずに済んだんだと申しておりました。
今も昔も、音楽は道楽ではないのです。
だから、ピアノは簡単に弾けるものではないのです。
だから、ピアノは楽しいだけではないのです。
だから、ピアノのレッスンには価値があるのです。
どうぞ、ピアノのレッスンの価値が実感できるところまで続けてくださいね。
途中で辞めてしまうと苦しかったことだけが残ってしまいますよ。
そしたら、お子さんの場合は、可哀想だと思いませんか?
なので、どうか、お子さんがピアノの価値を実感でき、ピアノを心から楽しめるようになれるところまで続けてあげてください。
心からのお願いです。