自閉症発達障害の子供にピアノを教え始めた理由

自閉症発達障害の子供にピアノを教え始めた理由

自閉症発達障害の子供にピアノを教え始めた理由は、精神分析を学んでいる時に、グレン・グルドの演奏を聴いたのがきっかけです。

すごい衝撃を受けました。

自閉症者は主体が無いとか、心が無いとか言われていますが、ラカン派の精神分析家向井雅明先生は、「自閉症者は主体が無いとか心が無いのではなく、恐怖で外に出せないだけなんだ」と研究会で話されました。

この発表も衝撃的でしたが、グルドの演奏を何度か聴いているうちに自閉症者の心が見えてきたように思ったのです。

グルドは自閉症だったようです。

ピアノの先生の中には、「グルドはダメよ」と仰る方がおりますが、私は感じ方はそれぞれなのだから指導者が「ダメ」ということは絶対に言ってはいけないと思うのです。

知り合いのピアノの先生に聞いても、ほとんどの先生がグルドを批判しました。

渡部由記子先生だけが、グルドの演奏を批判されませんでした。

それで、またまた悩んでしまったのですが、悩むのは成長ですから良いのです。

私は、これまで50名以上の自閉症発達障害の子どもたちにもピアノを教えていますが、みんな素晴らしい表現力・心を持っていて、表現豊かな演奏を聴かせてくれています。

彼らは、日常生活で生きづらさを感じることもあるかもしれませんが、一つでも自分を表現できるものがあれば人と繋がることができ社会と繋がり自分らしく生きていくことが出来ると思うのです。

発達障害者による無差別殺人という凶悪な事件をきっかけに発達障害者支援法ができましたが、彼らが人と繋がり社会と繋がり自分らしく幸せに生きられる社会は、誰もが幸せに生きられる社会だではないかと思うのです。

みんなが人と繋がり社会と繋がり自分らしく生きられる社会になるといいなーと願いを込めて健常者と言われる人にも障害がある人にも、心が豊かになるピアノレッスンを行っております。

ピアノを楽しむのに、障害の有り無しは全く関係ありません。

結城美帆子の指導理念や考え方にご賛同頂ける方は、入会は自由ですので、お気軽に体験レッスンにお越しください。

幼児〜熟年の方まで、健常者も障害がある方も歓迎です。

心よりお待ち申し上げております。

音楽でみんなが幸せに生きられますように!