昨日は、つくば市でピティナピアノステップに参加した生徒さんがおりました。
5回継続の表彰を受けることが出来ました。
知的障害で特別支援学校に通われている生徒さんです。
前回までは、親御さんのご希望もあり主催者に知的障害のことをお伝えしていたのですが、今回は色々考えて私の判断で知的障害があるということをお伝えしませんでした。
アドバイザーの方々がどのように評価をするのか知りたかったのです。
知的障害と伝えていた時は、S評価でしたが、今回は一人がA評価で、二人がB評価でした。
障害者に対しては、同情心があるのでしょうね。
障害があっても、自分が上手く弾けているか弾けていないかはわかるので、生徒さんの中には、「Sとかつけられると馬鹿にされているみたいで嫌だ、もうステップは出たくない」と言った生徒さんもいます。
また、昨日は、「レガートがうまく出来ないのでアドバイスをお願いします」に対して、「タッチを変えてみると良いとか、良く弾けていました」と寸評が書かれておりましたが、この生徒さんはレガートができないのではなく、フレーズが出来ないので、タッチの問題ではなく呼吸の問題なのです。
お母様もわかっていなかったようで、指導者として反省をしています。
教えるということは、難しいです。
私は、障害があるからと言って同情したり、指導に妥協したりはしません。
美しい音を求め表現豊かな演奏を求めます。
障害があるからと言って、汚い音を出して良いということはありません。
障害者だからこの程度しかできないだろうと、勝手に線引きをしたら、それこそ障害者をみくびっていることになります。
障害があろうがなかろうが、求めるものは同じです。
ピアノを学ぶのに、障害の有無は関係ありません。
音楽は障害や国境を越えて誰もが楽しめるものですから。